■か行の作家
コンジュジ posted with ヨメレバ 木崎 みつ子 集英社 2021年01月20日頃 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す 楽天koboで探す Amazonで探す Kindleで探す 最初は「推し、燃ゆ」の変形のような物語なのかと思った。まず、冒頭の一行でグッと引き込まれる…
三度目の恋 posted with ヨメレバ 川上 弘美 中央公論新社 2020年09月23日頃 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す ううむ、これは今年のベスト候補かもしれない。ただ、この小説、書評を書くのが難しい。あまり言っちゃうと…
Amazonで探す 楽天ブックスで探す 光文社から出ている片岡義男×編集者・篠原恒木エッセイ本の3冊目。「コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。」「珈琲が呼ぶ」、どちらもおもしろい。で、「彼らを書く」。「彼ら」とはザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、…
Amazonで探す 楽天ブックスで探す 「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」で始まるプロローグが印象的。ここで語られる「光」というものが物語全体を包み込んでいるような気がする。 主人公の冬子は人付き合いはもちろん会話さえうまくできず、…
Amazonで探す 楽天ブックスで探す 作家の小林信彦が脳梗塞を起こし急遽入院したのは2017年4月のことだ。この本は同年11月から翌18年7月まで「週刊文春」に掲載された闘病記をまとめたものである。85年の人生でほとんど入院経験がなかった彼が綴る闘病生活、…
窪美澄「いるいないみらい」 5つの物語を収録した短編集。どの話も「子ども」がテーマになっている。主人公たちの未来に「子ども」がいるのかいないのか。語り手は夫だったり妻だったり、独身の女性だったりするのだけど、選択肢として「いる未来」と「いな…
夏物語 posted with ヨメレバ 川上 未映子 文藝春秋 2019年07月11日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 物語は2部に分かれている。1部は2008年夏、2部は2016~19年夏の話だ。実は1部は川上さんの芥川賞受賞作「乳と卵」をリライトしたもの。…
トリニティ posted with ヨメレバ 窪 美澄 新潮社 2019年03月29日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す これは今年のマイベスト候補。直木賞にもノミネートされているので発表が楽しみ。多分、取れるでしょう!これを落とすようなら選考委員はアホ…
カゲロボ posted with ヨメレバ 木皿 泉 新潮社 2019年03月22日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 木皿泉待望の新作。ドラマもいいけれど小説もいい。「カゲロボ」は、「はだ」「あし」「めぇ」「こえ」「ゆび」「かお」「あせ」「かげ」「きず…
さざなみのよる posted with ヨメレバ 木皿 泉 河出書房新社 2018-04-18 Amazonで調べる Kindleで調べる 楽天ブックスで調べる これは今年のベストかもしれない。NHKで2016、2017年のお正月に放送されたドラマ「富士ファミリー」の後日談、じゃなくて前日談…
じっと手を見る posted with ヨメレバ 窪 美澄 幻冬舎 2018-04-05 Amazonで調べる Kindleで調べる 楽天ブックスで調べる 7つの物語からなる連作長編。最初の話から終わりまでの間に6〜7年の歳月が流れる。舞台は富士山が見える樹海のそばの地方都市。なん…
森へ行きましょう posted with ヨメレバ 川上 弘美 日本経済新聞出版社 2017-10-11 Amazon 楽天ブックス これはもう圧倒的なおもしろさ!今年のマイベスト上位に必ず入る傑作だ。1966年に生まれた留津とルツの物語が交互に語られる。2人は両親の名も同じ、…
ON THE WAY COMEDY 道草 平田家の人々篇 (河出文庫) posted with ヨメレバ 木皿 泉 河出書房新社 2013-12-06 Amazon Kindle 楽天ブックス 年末にうれしいニュース!「すいか」「野ブタ、をプロデュース」「Q10」などの脚本家・木皿泉の伝説のラジオドラマが…
池澤夏樹個人編集の「日本文学全集」から角田光代訳の「源氏物語」が出ることは前にもブログに書きましたが、特設サイトがオープンしました。上巻が9月12日発売ですからもう少しですね。これは僕も読もうと思っています。 サイトに角田源氏の特長について書…
八月の六日間 posted with ヨメレバ 北村薫 KADOKAWA 2016年06月18日 楽天ブックスで探す Amazonで探す 北村薫の文体は独特だ。時々、知が勝ちすぎる物語もあるので、当然読者を選ぶ。そんな彼が山登りの小説を書いた。へぇ〜どんな感じだろうと思って読んで…
源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04) posted with ヨメレバ 角田光代 河出書房新社 2017-09-12 Amazon 源氏物語 中 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集05) posted with ヨメレバ 角田 光代 河出書房新社 2018-03-13 Amazon 楽天ブックス 源氏物語 …
今日も一日きみを見てた posted with ヨメレバ 角田 光代 KADOKAWA 2017年06月17日 楽天ブックスで探す Amazonで探す 先日、「出る本、出た本」で、角田さんの猫エッセイ「今日も一日きみを見てた」が文庫になったことをお知らせしましたが、角田さんと愛猫…
やめるときも、すこやかなるときも posted with ヨメレバ 窪 美澄 集英社 2017年03月24日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 主人公の男女に対して共感ももちろんあるのだけど強い反感もある。なぜなのか?それは彼らが持つ感情が自分の中にも間…
Amazonで探す 楽天ブックスで探す 角田光代の直木賞受賞作品でドラマにもなった「対岸の彼女」のスピンオフ作品「私の灯台」全5話がネットで公開されています。 第1話だけは「ダ・ヴィンチニュース」の特設ページで読めるのですが、あとはJTの「ちょっと一…
みみずくは黄昏に飛びたつ posted with ヨメレバ 川上 未映子/村上 春樹 新潮社 2017年04月27日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す おぉ!これは「MONKEY」のvol.7に「優れたパーカッショニストは、いちばん大事な音を叩かない」というタイトル…
いやいやいや、これはもう本の話なのかなんなのかよく分かりませんが、とにかくスゴい!放送は3月31日、4月1日の2夜連続、30分ドラマ2回、という感じです。 「パンセ」というのはフランス語で三色すみれのこと、3人の女性の物語です。木皿泉はいうまで…
すみなれたからだで posted with ヨメレバ 窪 美澄 河出書房新社 2016年10月20日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 8つの物語からなる短編集だ。様々な雑誌に掲載された物語を集めたもので個人的には既読のものもある。作者には珍しいタイプの…
連作短編ということでいいのだろうか。それぞれの物語はゆるやかに、しかし、緊密につながっている。この星の遠い遠い未来に始まって、さらに遠い遠い未来で終わる物語。人間由来よりも鼠由来やカンガルー由来、イルカ由来の子供たちが数多く工場で作られて…
ふふふ、ちょうど昨日から読み始めたところでこのニュースはとてもうれしい。けっこう好評でしたからね。ボブ・ディラン、ノーベル文学賞も驚きだったけれど、川上弘美が泉鏡花文学賞、というのもかなりな出来事。っていうか、もっと前にとってもよかったの…
キッドナップ・ツアー posted with ヨメレバ 角田光代 新潮社 2003年06月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 夏休みドラマ「キッドナップ・ツアー」はNHK総合で明日午後7時半からの放送です。え〜っと角田光代の原作は読んでないのだけど、別居…
アカガミ posted with ヨメレバ 窪美澄 河出書房新社 2016年04月12日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 舞台は2030年の日本。「異性の体を直に見たいとは思わない、触れてみようとは思わない」、そんな若者たちばかりになってしまったこの国。…
中野のお父さん posted with ヨメレバ 北村 薫 文藝春秋 2015年09月12日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 円紫さんシリーズ、ベッキーさんシリーズなどの推理作家北村薫の新しい名探偵シリーズ。探偵になるのは定年間近の高校の国語の先生、主…
コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。 posted with ヨメレバ 片岡義男 光文社 2016年02月17日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 片岡義男の小説を読むのって、何でこんなに気持ちがいいのだろう!選びぬかれたムダのない言葉、しっかりと…
坂の途中の家 posted with ヨメレバ 角田光代 朝日新聞出版 2016年01月07日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 早々ではあるけれど、間違いなくこれは今年のベスト候補だ。1人の母親が8ヵ月になる長女を浴槽に落として、赤ちゃんが死んだ。故…
さよなら、ニルヴァーナ posted with ヨメレバ 窪 美澄 文藝春秋 2015年05月28日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 窪美澄は大好きなのだけど、この小説にはうまく入っていくことができなかった。1997年に起こった神戸の連続児童殺傷事件がモチ…