また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評・感想、出た本出る本など、本関連の最新ニュースを届けます。

■あ行の作家

【書評】川上弘美「某」-名前も年齢も性別も分からない「誰でもない者」はいったいどこに向かうのだろう?

某 posted with ヨメレバ 川上弘美 幻冬舎 2019年09月 楽天ブックス Amazon Kindle 人間が書いているのだから最終的には人間のことを書いているのに違いないのだけど、どこかでそう言うことではないのでないかと思ったりする。そこが川上弘美の物語のおもし…

【書評】朝井リョウ「死にがいを求めて生きているの」-生き難い時代をもがきながら生きていく魂を描いた傑作小説

死にがいを求めて生きているの posted with ヨメレバ 朝井 リョウ 中央公論新社 2019年03月08日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探 今年のマイベストに間違いなく入ってくるであろう傑作小説。一応、中央公論新社の文芸誌「小説BOC」の「対立」を…

【書評】絲山秋子「夢も見ずに眠った。」-妻の単身赴任、夫の鬱、そして離婚。その後も2人は旅で出会う

夢も見ずに眠った。 posted with ヨメレバ 絲山 秋子 河出書房新社 2019年01月29日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す この物語はおもしろいなぁ。おもしろいのだけど感想を書く段になるとその魅力を説明するのがなかなか難しい。ううむ。 これ…

【書評】糸井重里/古賀史健「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」-糸井重里という人間に興味がある人ならぜひ!

古賀史健がまとめた糸井重里のこと。 (ほぼ日文庫) posted with ヨメレバ 糸井重里,古賀史健 ほぼ日 2018-06-06 Amazonで探す 楽天ブックスで探す まず薄いことに驚いた。こんなに薄いのか!「あとがきにかえて」という糸井さんの文章の中にこのインタビュー…

【書評】浅生鴨「猫たちの色メガネ」-27の奇妙な味のショートストーリー、さてどれが好き??

猫たちの色メガネ posted with ヨメレバ 浅生 鴨 KADOKAWA 2017-09-29 Amazon Kindle 楽天ブックス 作者はNHKのツイッターアカウント@NHK_PRの中の人1号として有名になった浅生鴨さん。今は主に執筆活動に注力している、と紹介にある。「猫たちの色メガネ…

【映像化】朝井まかて原作のドラマ「眩(くらら)」明日18日夜放送!主演は宮崎あおい

眩 posted with ヨメレバ 朝井 まかて 新潮社 2016-03-22 Amazon Kindle 楽天ブックス すでにこのブログに書きましたが、朝井まかての同名小説が原作のドラマ「眩(くらら)〜北斎の娘〜」が明日夜NHK総合で放送されます。詳しくは以前のブログを読んで欲し…

【書評】大崎善生「聖の青春」-ここには村山聖という稀代の棋士の生と死が丸ごと描かれている

聖の青春 posted with ヨメレバ 大崎善生 講談社 2002年05月15日 楽天ブックスで探す Amazonで探す このノンフィクションの中盤にこんな一文がある。 純粋さの塊のような生きかたとありあまる将棋への情熱。それにかける集中力と桁外れの努力。勝利へのあく…

【書評】いとうみく「カーネーション」-互いを愛せない母と娘、これは予定調和で終わらない親子の物語

カーネーション posted with ヨメレバ いとうみく/酒井駒子 くもん出版 2017年05月11日 楽天ブックスで探す Amazonで探す 表紙の絵が酒井駒子さんだったのでちょっとアマゾンを調べてみたら、児童文学作家の安東みきえさんが「家族を描くならここまで書きな…

【映像化】朝井まかての傑作「眩(くらら)」が宮崎あおい主演でドラマ化!

眩 posted with ヨメレバ 朝井 まかて 新潮社 2018年09月28日 楽天ブックスで探す Amazonで探す おぉ、これはうれしい。このブログでも紹介した朝井まかての傑作「眩(くらら)」がNHK総合でスペシャルドラマになります。放送日は9月18日。タイトルは「「眩…

【BOOK NEWS】直木賞・本屋大賞W受賞!「蜜蜂と遠雷 音楽集」明日発売!!恩田陸書き下ろしエッセイ付

さてさて、話題のアルバムがいよいよ明日発売です。直木賞と本屋大賞を受賞した恩田陸の傑作音楽小説「蜜蜂と遠雷」、舞台となるピアノコンクールで演奏されるクラシックの名曲の中から物語の核となる19曲をセレクトしたのがこのアルバム。幻冬舎のホームペ…

【書評】恩田陸「夜のピクニック」-もうひとつの本屋大賞受賞作、こちらも傑作!

夜のピクニック posted with ヨメレバ 恩田陸 新潮社 2006年09月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 今回、本屋大賞を受賞した恩田陸さん、第2回目の「夜のピクニック」についで2度目の受賞です。この小説もいいんだよなぁ。というわけで、昔…

【文学賞】2017年本屋大賞は恩田陸「蜜蜂と遠雷」に決定!CD「蜜蜂と遠雷」音楽集も出ます

蜜蜂と遠雷 posted with ヨメレバ 恩田陸 幻冬舎 2016年09月21日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す いやいやいや、驚いた。本屋さんが選ぶ本屋大賞は直木賞取っちゃったこの小説にはならないんじゃないかと思ってた。「みかづき」か「罪の声」…

【BOOK NEWS】雑誌「SWITCH」特集「ほぼ糸井重里」がなんだか大変なことに

「SWITCH」が糸井重里特集をやることはすでにこのブログでも書きましたが、大増ページで特別価格のスペシャルバージョンになるようです。編集長の新井さんはけっこう糸井さんに影響受けてる人だからなぁ。まぁ、ほぼ日好き、糸井好きの僕らにとってもこの特…

【BOOK NEWS】雑誌「SWITCH」2月発売号の特集は「ほぼ糸井重里」!

SWITCH(vol.35 no.3) posted with ヨメレバ スイッチ・パブリッシング 2017年02月17日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 「SWITCH」、去年はけっこう買いました。マツコ・デラックスのやつとかキョンキョンの号。うむ。で、2月発売号は「…

【映像化】池井戸潤「陸王」テレビドラマに!!

陸王 posted with ヨメレバ 池井戸潤 集英社 2016年07月08日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 年末の29日に発表になりました。TBS系日曜劇場枠での放送です。池井戸潤×TBSは「半沢直樹」「ルーズヴェルトゲーム」「下町ロケット」と福澤克雄演…

【書評】朝井リョウ「何様」-「何者」を見事に裏返す表題作とその先にあるささやかな希望!

何様 posted with ヨメレバ 朝井 リョウ 新潮社 2016年08月31日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 就活生を描いて直木賞を受賞した「何者」、そのアナザーストーリーだ。といっても、この小説集、すごく凝っている。全体は6つの短編からなって…

【BOOK NEWS】1月発売!小川洋子新刊「不時着する流星たち」が気になる、気になる!

不時着する流星たち posted with ヨメレバ 小川 洋子 KADOKAWA 2017年01月28日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 小川洋子は「猫を抱いて象と泳ぐ」あたりからのファンで以降の小説は大体読んでいます。さて、1月28日発売の新刊「不時着する流…

【書評】朝井リョウ「ままならないから私とあなた」-ままならないからおもしろいのか、ままならないからイヤなのか

短編「レンタル世界」と長い表題作の2編を収録。「ままならないから〜」、ううむ、すごくおもしろいぞ。で、このタイトルから大人の話かと思っていたら、なんと小学生の話から始まったのでびっくり。しかし、朝井リョウ、彼は学生や子供たちの世界をデビュ…

【映像化】大崎善生「聖の青春」映画化、いよいよ明日から公開!〈映画感想付き〉

さてさて、「この世界の片隅に」はまだまだ応援しますが、こちらも注目!大崎善生「聖(さとし)の青春」が映画化され、いよいよ明日から公開されます。僕はひと足先に観たので、その感想を個人的なメルマガから引用します。 東京国際映画祭のクロージングで…

【書評】恩田陸「蜜蜂と遠雷」-まずは作者に拍手喝采を!スタンディングオベーションを!

芳ヶ江国際ピアノコンクール、話題のピアニストを輩出したことで評価が高まっている国際的なピアノコンクールを舞台にした物語だ。小説は、書類選考落選者を対象にしたオーディションから始まって、芳ヶ江で行われる一次、二次、三次予選、そして、本選まで…

【BOOK NEWS】朝井まかて「眩(くらら)」にも登場!シーボルトから依頼された北斎の西洋画

オランダで葛飾北斎が描いた西洋画が見つかって大きなニュースになりましたが、夏に読んだ朝井まかての傑作「眩(くらら)」に北斎がシーボルトの依頼を受け西洋画を描いたという話が出てきました。

【映像化】明日15日から朝井リョウ原作の映画「何者」スタート!

さてさて、今日スタートの「永い言い訳」に続いて明日からは「何者」が始まります。原作は2012年下半期の直木賞を受賞した朝井リョウの同名小説。就活とその只中にいる大学生をリアルに描いた青春小説の傑作です。書評、書いてます。旧ブログから引用します。

【BOOK NEWS】五木寛之「青春の門」23年ぶりの続編。来年から「週刊現代」で連載。

というニュースにはちょっと驚きました。前々から僕は五木寛之はなんでもう小説を書かないんだ、とブーブー言っていました。「親鸞」って小説なのかな?よくわからん。いずれにしても人生論みたいなのが多く、なんだかなぁって感じ。とてもおもしろいエンタ…

【書評】絲山秋子「薄情」-「地元」と「よそ者」、地方都市に生きる若者の今がここにある

薄情 posted with ヨメレバ 絲山秋子 新潮社 2015年12月18日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 今年の谷崎賞受賞作品。絲山さんの小説は好きでよく読んでいるが、これは最近の作品では一番おもしろかった。というか、とてつもなくおもしろくて…

【書評】朝井まかて「眩(くらら)」-これは江戸に生きる一人の女絵師を描いて見事な物語  

眩 posted with ヨメレバ 朝井まかて 新潮社 2016年03月22日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 葛飾北斎の娘で自らも絵師であった葛飾応為(おうい)の物語。近年彼女は「江戸のレンブラント」と呼ばれているらしい。その象徴というべき絵が表…

【BOOK NEWS】「何者」の続編「何様」8月末発売!

何様 posted with ヨメレバ 朝井 リョウ 新潮社 2016年08月31日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 就活生の実態をリアルに描いて直木賞を受賞した朝井リョウの「何者」。この秋には映画にもなります。映画にも期待してますが、8月31日そのアナ…

【書評】小川洋子「琥珀のまたたき」-幽閉された子供たちの儚くピュアな暮らし。しかし、そんな日々もしだいに

琥珀のまたたき posted with ヨメレバ 小川 洋子 講談社 2015年09月10日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 小川洋子は尋常ではない状況に置かれた人間たちをよく描く。近年では「人質の朗読会」が思い出される。「琥珀のまたたき」もまた、そう…

【書評】池井戸潤「下町ロケット」-常に対立を作り出す池井戸潤小説の魅力満載!

下町ロケット posted with ヨメレバ 池井戸 潤 小学館 2013年12月21日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 直木賞受賞作。池井戸潤は原作のドラマはけっこう見てるが、小説を読むのはこれが初めて。累計でもう100万部以上売れてるんだなぁ。すご…

【書評】朝井リョウ「武道館」-「素人くさいアイドル」の物語はおもしろいのか?

武道館 posted with ヨメレバ 朝井 リョウ 文藝春秋 2015年04月24日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 愛子は子供の頃から歌って踊るのが大好きな女の子だった。そんな彼女が高1になったばかりの春に「アイドル」になった。NEXT YOUという6人…

【書評】絲山秋子「離陸」-時間と空間、生と死…浮遊感を感じる不思議な物語

離陸 posted with ヨメレバ 絲山 秋子 文藝春秋 2014年09月11日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 絲山秋子は好きでほとんどの小説を読んでいる。ただ、この「離陸」は理解するのが難しい。だからといってつまらないわけではなく、なんだか「不…