また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【ドラマ】2020年、年末はスペシャルドラマで大変だ!「少年寅次郎SP」「逃亡者」「うつ病九段」「ノースライト」「岸辺露伴は動かない」!

 ううむ録画の容量が、と早くもいろいろ心配になりますが、年末のスペシャルドラマ、なんだかすごいなぁ。例年以上に注目作が多い。コロナの反動ですかね。では、日にち順に紹介していきますね。

 

 まずはNHKで「少年寅次郎SP」2週連続で放送されます。12月4日と11日。22時から。各45分。昨年秋に放送された連続ドラマのスペシャルです。2人の子役もよかったけど井上真央のお母さんがよかったなぁ。連続ドラマの1年後の話だそうです。脚本は岡田惠和。語りは前作同様原由子さんです。

 

「少年寅次郎」の総集編は今日27日夜22時から放送されます

 

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【コミック/感想】谷口ジロー「歩くひと」完全版-犬と一緒に、1人でブラブラと彼は散歩する。家の周りをゆっくりと

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!「BRUTUS」最新号は特集「物語る、日用品」!あの「ななつ星」をテーマにした7つの物語も気になる(2020.11/4週)

 出た雑誌。「BRUTUS」最新号の特集は「物語る、日用品。」。文具をはじめとして日用品は大好きなのでこれは読みたい1冊。これからプレゼントシーズンなので、その参考にもなるかなぁ。アマゾンから目次を。

物語る、日用品。

あの人が使っているもの。
諏訪敦/菊池亜希子/中村圭佑/平林奈緒美/森本美絵
ヒロシ/成瀬洋平/鈴木元/山田英季/津原泰水

料理家・長尾智子と改めて考える
いい道具、いい器。

原寸! 自慢したい文房具。

新時代の作り手を訪ねて。

綴る、日用品。

COFFEE BREAK! コーヒーカップ、なに使ってますか?

BEST CURATED ONLINE SHOPPING SITES
信頼できるオンラインショップカタログ。

アルミが好き。

気づいてなかった、ニッポンのいいもの。
誰かを助ける日用品。

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【文学賞】柳美里さん「JR上野駅公園口」英語版「Tokyo Ueno Station」が全米図書賞の翻訳文学部門で受賞!翻訳はモーガン・シャイルズさん

【絵本/感想】ショーン・タン「内なる町から来た話」-これはもう絵本じゃない!アート×文学だ。どこまで広がるショーン・タンワールド!

 

 いやいやいや、驚いた。ショーン・タンはこのブログでもいろいろ紹介しているので知ってる人も多いと思うが、言葉のない絵本「アライバル」を皮切りに続々と傑作を生み出しているオーストラリアの絵本作家だ。で、この「内なる町から来た話」という本、分類的には絵本なのかもしれないが、その範疇には全然収まっていない。以前に出た「遠い町から来た話」の姉妹編ということだけど、とんでもなくそれ以上だ。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!角田光代、5年ぶりの長編、川上弘美の俳句エッセイ!そして新明解国語辞典八版、出ます!(2020.11/3週)

 

 出る本。角田光代「銀の夜」(11/19)出ます。角田さん、源氏をずっとやってたので5年ぶりの長編とか。ただ、書き下ろしとかではなく眠っていた作品らしい。アマゾンの紹介文を。

女子高時代に少女バンドを組んでメジャーデビューをした三人は35歳となった。自分の人生に確かなものをつかみたい。生きる手応え、深い充実を求めてあがく女たち。14年間埋もれていた傑作が、今、私たちの魂を揺さぶる。著者5年ぶりの長編小説。

  「埋もれていた傑作」なんてあるのか、って気もしますが角田さんだからなぁ。これはやっぱり読みたい。

 

 川上弘美「私の好きな季語」(11/20)、出ます。川上さんは俳人でもあります。これもアマゾンの紹介文を。

96の季語から広がる、懐かしくて不思議で、ときに切ない俳句的日常。

俳人でもある著者による初めての「季語」にまつわるエッセー集。散歩道で出会った椿事、庭木に集う鳥や虫の生態、旬の食材でやる晩酌の楽しみ、ほろ苦い人づきあいの思い出、ちょっとホラーな幻想的体験など、色彩豊かな川上弘美ワールドを満喫しながら、季語の奥深さを体感できる96篇。名句の紹介も。

 あぁ、これはもう川上弘美ワールド!彼女がどんな句が好きなのかも気になるところ。これもやっぱり読まなくちゃ。おっ、表紙がかわいい。

 

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【書評】横山秀夫「ノースライト」-「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」一度も家に住まず失踪したその男は言った

 

 昨年度の週刊文春ミステリーベスト10 国内部門1位の作品。ミステリー読みではないので横山秀夫は読んだことがなかった。もちろん「半落ち」「64」などは映像作品を見ていて原作のクオリテイィの高さは感じていた。今回、読もうと思ったのは昨年度の「本の雑誌ベスト10」で「ノースライト」はランキングに入らず「別格」になったから。「64」も別格だったらしい。「別格」とはどんな感じ?読まねば、と思ったのだ。

 

 全体の4分の3ぐらいを読んでる時に疑問を感じた。これから「あの人」を探して謎をとかなきゃならないのに残りの分量で間に合うの?と。しかし、その直後にアッと驚かされ、さらにもう一捻りあり、見事な展開でラストまで一気に読み続けた。

 

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【ノンフィクション/賞】第3回Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞は佐々涼子さん「エンド・オブ・ライフ」に決定!

 

 全国の書店員が選ぶノンフィクションの賞「第3回Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」、去年はブレイディみかこさんの話題作「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が受賞しましたが、今年は左々涼子さんの「エンド・オブ・ライフ」に決まりました。パチパチパチ!今回はどれが選ばれてもおかしくないような激戦の感じでしたが、佐々さん、よかったです!!!!

 

 「エンド・オブ・ライフ」は著者がこだわり続けてきた終末医療の話。アマゾンの紹介文を引用してみます。

「命の閉じ方」をレッスンする。


200名の患者を看取ってきた友人の看護師が病を得た。「看取りのプロフェッショナル」である友人の、自身の最期への向き合い方は意外なものだった。
残された日々を共に過ごすことで見えてきた「理想の死の迎え方」とは。
在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった著者の難病の母と、彼女を自宅で献身的に介護する父の話を交え、7年間にわたり見つめてきた在宅での終末医療の現場を静かな筆致で描く。
私たちに、自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれる感動ノンフィクション。

 ううむ、これは読んでおきたいなぁ。あ、佐々さんって「紙つなげ!」の人なんだ。未読ですが、その評判は聞いていました。開高健ノンフィクション賞を受賞した国際霊柩送還士を描いた「エンジェルフライト」を加えて、これらは彼女のライフワーク3部作と呼ばれています。

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!キューライス×ヒグチユウコのねこの絵本、「MOE」最新号はヒグチユウコ特集!(2020.11/2週)

 

 さて、出た本。というか出た絵本。キューライス・文、ヒグチユウコ・絵「ながいながいねこのおかあさん」出ました。キューライスさんとヒグチユウコさんのコラボ、いいなぁ。どんな話なのかなぁ。って、もう読んじゃったんだけど。これはなかなかいい話ですよぉ。おもしろいなぁ。ぜひ!

 

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【絵本/感想】イタロ・カルヴィーノ:再話 酒井駒子:絵「梨の子ペリーナ」-味わい深い酒井駒子の絵がイタリアの昔話にぴったり!!

【書評】高山羽根子「首里の馬」-今期芥川賞受賞作。沖縄に関する資料の整理と世界の人々へのクイズの出題。それが彼女の仕事だった

 

 芥川賞受賞作。当たり前のことだが物語はそのラストへ向けて収斂していく。この小説はその収斂の仕方がとてもいい。最後に語られる主人公未名子の想いも心にストンと落ちた。こういう物語を久しぶりに読んだような気がする。

 

 舞台は沖縄首里、港川と呼ばれる一帯。そこで未名子は順(より)さんという老女が個人的に集めたこの島に関する資料のインディックスカードの整理と確認作業を続けている。10年前、中学校にもあまり行っていなかった彼女は順さんと出会い、その作業を手伝うようになったのだ。この資料が役に立つものなのかどうか、未名子自身はよく分からないままに。彼女にはそれとは別に仕事がある。ビルの一室でこの世界の何処かにいる人々と対峙し、クイズを出すという奇妙な仕事だ。順さんの資料館での作業、このクイズの仕事、どちらもその価値は不明だ。しかし、そこには未名子という女性の孤独の深さと閉塞感、順さんやクイズの解答者たちのそれがいろ濃く漂っている。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!ブレイディみかこの最新エッセイ、あのハシビロコウのムック改訂!木皿泉「さざなみのよる」文庫化!(2020.11/1週)

 

 さて、出た本。これあまり話題になってなかったので知らなかったのですが、フレイディみかこ「ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain」出てました。彼女のエッセイは「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」「ワイルドサイドをほっつき歩け」と2冊読みましたが、どちらもすごくおもしろかった。この本も英国の今を切り取っていて期待できそうです。コロナ禍の英国も気になるな。アマゾンの紹介文を!

EU離脱、広がる格差と分断、そしてコロナ禍……。政治、経済、思想、アート、映画、テレビ番組、王室、英語、パブ…など英国社会のさまざまな断片から、激動と混沌の現在を描く、時事エッセイ集。

 うむ、これも読もう!

 

◯ブレイディみかこ、2つのエッセイの書評はこちらから

 

 もう1冊、出た本。今泉忠明監修「ハシビロコウのすべて 改訂版」が出てました。2019年5月に出てこのブログでも紹介したムックの改訂版です。急逝した伊豆のビルのメモリアルページや新しくやってきた松江のブドウの紹介ページなど最新情報をプラスした内容。うむ、ハシビロコウファンとしてはこれもチェックしなければ!!!

 

 

◯前作の感想はこちらから!

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【映像化】映画「罪の声」、上映スタート!原作は塩田武士の同名小説。広告ではグリコ・森永事件って言えないらしい

【絵本/感想】ヨシタケシンスケ 「あつかったらぬげばいい」-ハズレなしのヨシタケ絵本、これは時々放つビッグヒットだ!

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!吉田修一の犯罪小説、佐藤多佳子のベイスターズ小説、いとうせいこうの新刊も気になる!(2020.10/5週)

 

 先週はお休みでしたが今週は注目作がいろいろありますよ。出る本、吉田修一「湖の女たち」(10/29)出ます!まずはアマゾンの紹介文を、

『悪人』『怒り』を超える愛の衝撃!吉田修一史上「最悪の罪」と対峙せよ。琵琶湖近くの介護療養施設で、百歳の男が殺された。捜査で出会った男と女―謎が広がり深まる中、刑事と容疑者だった二人は、離れられなくなっていく。一方、事件を取材する記者は、死亡した男の過去に興味を抱き旧満州を訪ねるが……。昭和から令和へ、日本人が心の底に堆積させた「原罪」を炙りだす、慟哭の長編ミステリ。

  ううむ、「悪人」「怒り」を超える?しかも「吉田修一史上最悪の罪」だって。スケールも大きそう。吉田修一はいろいろなタイプの小説を書いてますが、やはり犯罪ものが一番好き。これは読むぞ!!!

 

◯吉田修一、他の本の書評などはこちらから!

 

 佐藤多佳子の最新作「いつの空にも星が出ていた」 (10/29)も注目です。佐藤さんの小説は大好き!これもまずアマゾンの紹介文を。

好きなチームといる喜び。
光輝くスタジアムの幸せ。

本屋大賞受賞作『一瞬の風になれ』の著者が描く
どこまでも熱くて、かぎりなく純粋な、人生と応援の物語!

 ちょっとこれだけだと分かるにくいのですが、これ野球小説、というかベイスターズ小説。ファンなんですよね、彼女。前身のホエールズを含めてそのファンが主人公のようです。佐藤さんのツイートがこちら!

 これはベイスターズファンだけじゃなく野球ファン必読だな。楽しみ!

 

◯佐藤多佳子、その他の本の書評と情報はこちら!

 

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