また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【絵本/感想】マーガレット・ワイズ・ブラウン:作 クレメント・ハード:絵「おやすみなさいおつきさま」-子ウサギとおばあちゃんウサギの部屋に夜がやって来た

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!「&Premium特別編集 あの人の読書案内。」が気になる!川上未映子、宮部みゆきの文庫化2冊も!(2021.5/2週)

 

 さて、出た雑誌、というかムック。「&Premium」は好きな雑誌ですが、「&Premium特別編集 あの人の読書案内。」出ました。これはこれまでに出たものの読書関連記事をピックアップして1冊にまとめたもの。ううむ、こういうのを読んじゃうとね、また買いたい本が増えてね、大変なんだよ。でも、読んじゃうんだよねぇ、楽しいから。アマゾンからちょっと長いけれど内容紹介!

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【新書/書評】内田也哉子・中野信子「なんで家族を続けるの?」ー家族っていったい何なんだ?問い続けてきた2人の対談集!

 

 個人的にはそれほど家族に問題があるわけではないけれど(たぶん)、タイトルに惹かれて読んだ。内田也哉子と刺激的な著者が多い中野信子の対談だからおもしろくないわけがない。内田さんの両親は言わずもがなだが、中野さんの両親も彼女が物心ついた頃には「おはよう」さえもない夫婦だったとか。2人とも家族っていったい何なんだ?、と自らに問いかけながら生きてきたのだろう。

 

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【コミック】第25回手塚治虫文化賞、マンガ大賞は山下和美さん「ランド」に決定!短編賞は「消えたママ友」他の野原広子さん!

 

 さてさて恒例の手塚治虫文化賞ですが、今年のマンガ大賞は山下和美さんの「ランド」に決まりました。パチパチパチ!!この作品、2015年に第1巻が出て去年9月に全11巻で完結しています。朝日新聞の紹介文によると

大災害、放射性廃棄物、格差、老い…現代の我々が直面する問題を骨太な物語に織り込んだ。未知のウイルス出現で都市を閉鎖する事態を描き、現実を先取りしてしまった。

 とあります。うむ、そうなんだ!選考経過を読むと「鬼滅の刃」「約束のネバーランド」「ランド」の争いになり、「鬼滅」を押す声が最初は強かったようですが、最終的な議論の結果、「ランド」に決まったようです。「鬼滅」は社会現象を生み出した功績を理由に特別賞に選ばれています。「鬼滅」、去年も一番の評価だったのですが「完結まで見極めたい」ということで外れたんですけどね。

 

◯特別賞 「鬼滅の刃」吾峠呼世晴

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!松田青子と「82年生まれ、キム・ジヨン」のチョ・ナムジュの気になる新作2冊!(2021.4/5-5/1週)

 

 今週は出た本2冊。松田青子「男の子になりたかった女の子になりたかった女の子」」出てました。松田さんはおじさんワールドに生きる少女たちを描いた「持続可能な魂の利用」がメキャクチャおもしろかった。これはどんな話なんだろう?

コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない” 娘の隠れた才能……あなたを救う“非常口”はここ。『おばちゃんたちのいるところ』が世界中で大反響の松田青子が贈る、はりつめた毎日に魔法をかける最新短編集。

  あ、短編集なんだ。「あなたを救う”非常口”はここ」ってフレーズが気になる。とにかく松田さんは今ぜひ読んでおきたい作家!

 

◯「持続可能な魂の利用」の僕の書評はこちら!

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【書評】カズオ・イシグロ「クララとお日さま」ークララはジョジーという少女のAF(人工親友)になった。病身の彼女の最良の友になることを願うクララだが…

【文学賞】第34回三島由紀夫賞・山本周五郎賞、候補作が発表になりました!選考会は5月14日の予定

  三島由紀夫賞と山本周五郎賞の候補作品が発表になりました。去年はコロナ禍で選考会が秋に延期になっちゃったけど、今年は5月14日の予定。大丈夫かな?ではまず、三島由紀夫賞候補5作です。

 

◯藤原無雨「水と礫」

 

◯乗代雄介「旅する練習」

 

◯岸政彦 「リリアン」

 

◯李琴峰「彼岸花が咲く島」

「文學界」2021年3月号

◯佐藤厚志「象の皮膚」

「新潮」2021年4月号

 

 昨年は宇佐見りんさんの「かか」が受賞ですが、今年はどうかなぁ?藤原さんの「水と礫」は宇佐見さんと同じ文藝賞の受賞作。最近の文藝賞は「おらおらでひとりいぐも」など話題作が多くて、レベルも高そう。栗原裕一郎さんは「水と礫」を評して「この10年ほどの純文学新人賞受賞作の中でも屈指」と言ってます。ううむ。乗代さんの「旅する練習」は芥川賞で次点でしたし、もう評価が定まった作品ですよね。読んでないけど。すまん。社会学者の岸政彦さんは「ビニール傘」で芥川賞候補。三島賞の候補もこの「リリアン」で3度目です。これもなんだかおもしろそう。李琴峰さんと佐藤厚志さんの作品は最近雑誌に掲載されたばかり。李琴峰さんは2作目の「五つ数えれば三日月が」が芥川賞候補になっています。なんとなくですが、藤原さんと乗代さんが有力候補????

 

さて、山本周五郎賞のノミネート5作はこちら。

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