また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!BRUTUS最新号は「東京の正解」!石田ゆり子の新刊、窪美澄の文庫化も気になる(2020.7/2週)

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  さて、出た雑誌。「BRUTUS」の最新号の特集は「東京の正解」。「都市の正解」シリーズはいろいろ出ていますが第5弾は満を持しての東京。Amazonから目次を。とりあえずこれは読まなくちゃ!!

目次
東京MAP 2020
東京の正解

東京っぽい店の正解 ──── 粋と辺境。
ヴィーガンの正解 ─────── おいしく、楽しく、美しく。ヴィーガン百花繚乱。
スーパーカーの正解 ───── モナコ、ドバイにも負けない、東京はスーパーカーの街。
街の正解 ────────── 清澄白河、下北沢、上原、百軒店、吉原、阿佐ヶ谷、今行きたい6つのエリア。
クリエイターの正解 ────── 東京の未来につながる、新進クリエイター。
美術館の正解 ──────── 若冲、ピカソ、刀剣も! 東京の美術館は収蔵品がすごいんです。
恋愛ドラマの正解 ────── 孤独な魂が集う場所と人。テレビが描いてきた東京恋物語。
散歩の正解 ───────── 散歩好きの散歩道。
日用品の正解 ───────── TOKYOメイドの日用品。
ポップミュージックの正解 ── スクラップ・アンド・ビルドの音楽論。
文学の正解 ────────── TOKYO23区文庫。
映画の正解 ───────── 映画で辿る、東京ノスタルジー。
名所の正解 ───────── 爆笑問題 太田光×ナイツ 塙宣之 東京名所案内。
野菜の正解 ──────── 伝統と未来をつなぐ、オーガニックファーム。
0円の正解 ──────────タダでカルチャー通!
服好きの正解 ─────── 独自の審美眼を持つ5人のオンリーワンショップ。
建築の正解 ──────── 山手線で巡る、東京建築30。
パワースポットの正解 ────高・水・流・合。江戸より続く、東京の源を歩く。
演劇の正解 ──────── 今観るべき劇団、マイベスト3。
屋上の正解 ──────── てっぺんから東京の“抜け"を見つける。
噂の正解 ───────── 摩天楼に潜む小さな噂10。
東京と僕。

 出る本、石田ゆり子LILY’S CLOSET」(7/9)出ます。「ほぼ日」の連載から「書く人」石田ゆり子のファンです。毎回言ってますが、彼女、文章が本当に巧いんだよなぁ。あと「飼う人」としてもすごいです。先日、赤ちゃん猫が増えて猫5匹、犬1匹に。その辺りはインスタ(https://www.instagram.com/snowhoney3ohagi/)を。で、この本は彼女のワードローブ等を紹介するフォトエッセイ。石田さん、女性に人気だからなぁ。これも売れそう!

 

 

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【書評】宇佐美まこと「展望塔のラプンツェル」-残り20数ページ、驚きの展開に誰もがページを繰る手を止めるだろう

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 後半、何度か本を閉じた。主人公たちにこれ以上災いが降りかからないようにと願うのだが、残念なことに物語はその方向にグングンと進んでいってしまうのだ。救いのない物語…ところが残り20ページ強で「アッ!」「エッ?」と思わず声が出るような展開。展開というよりもこれは構成の妙と言った方が正しいだろう。ううむ、すごい!本当に驚いた。

 

 物語の舞台は多摩川市という架空の街。ラーメンチェーンで成功した男が建てたベイビュータワーの下に広がる街だ。南と北では貧富の差がある。何人かの主人公がいる。児童相談所で働く悠一と児相と連携している「子ども家庭支援センター」の職員志穂、中学のクラスメイトで今は半同棲のカイ(海)とナギサ(那希沙)、彼らが出会った口をきかない子ハレ。不妊治療を続ける郁美と圭吾の夫婦。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!松田青子「持続可能な魂の利用」に注目!宇佐美まことの新刊とあのシリーズの新作も!(2020.6/5-7/1週)

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  さて、出た本。少し前に出た松田青子「持続可能な魂の利用」、評判がいいので気になっています。信頼している書評家・豊崎由美さんはこんなツイートを。

 

 アマゾンから内容紹介を。

「どうして親は私に殺しのテクニックを叩き込んでくれなかったのだろう」会社に追いつめられ、無職になった30代の敬子。男社会の闇を味わうも、心は裏腹に男が演出する女性アイドルにはまっていく。新米ママ、同性愛者、会社員、多くの人が魂をすり減らす中、敬子は思いがけずこの国の“地獄”を変える“賭け”に挑むことに―。「おじさん」から自由になる世界へ。 

ううむ、これは読むべきではないだろうか。読まねば!!

 

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【映像化】野木亜紀子脚本、小栗旬×星野源、映画「罪の声」追加キャスト他いろいろ発表!今秋公開予定です

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 1年以上前に映画化発表の記事を載せましたが、コロナ禍もあってかその後あまり情報がなかった映画「罪の声」。やっと動き出しました。塩田武士の同名原作は第7回山田風太郎賞受賞、2016年「週刊文春」ミステリーベスト10国内部門第1位に輝いた傑作。昭和最大の未解決事件と言われる「グリコ・森永事件」を題材にした物語です。

 

 主演は小栗旬と星野源の2人。事件の真相を追う記者が小栗旬で父親の遺品から事件に興味を抱いたテーラーを営む男が星野源です。さらに今回、市川実日子、梶芽衣子、阿部純子、宇崎竜童、松重豊、古館寛治、火野正平など新キャストが発表になりました。

 

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【絵本/感想】ペク・ヒナ:作 長谷川義史:訳「ぼくは犬や」-人形の造形力、画の構成力、シンプルながら練られた物語性!ペク・ヒナワールド全開!

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  「天女銭湯「あめだま」の韓国の絵本作家ペク・ヒナ、彼女の日本での最新作が出た。主人公は「あめだま」にも登場した犬のグスリ。グスリって、ジャック・ラッセル・テリアかと勝手に思っていたけど(表紙を見よ!)雑種犬なのね。ちなみにグスリのおかあちゃんは近所のボスママで毎年たくさん子供を産んでるらしい。というわけで、グスリが外で出くわす犬はほとんどが兄弟犬なのだ。

 

 で、もちろん「あめだま」の家族たち、おとうちゃん、おばあちゃん、子供のドンドンも登場する。この絵本はグスリがドンドンの家にやって来た頃の話だ。いつもながらだが、ペク・ヒナが作る登場人物たちの人形の造形が素晴らしい。しかも対象に対する鋭い観察力、ダイナミックな画の構成力、シンプルだけどしっかりと練られたストーリーなどなど、彼女の絵本は見るものの心を捉えて離さない。う〜ん、いいよなぁ。

 

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【ドラマ】又吉直樹オリジナル脚本「不要不急の銀河」NHKで7月23日放送!出演はリリー・フランキー、夏帆、片桐はいり他

 コロナ禍でリモートドラマなんてものも何本か放送されましたが、やっと春ドラマも始まりました。春ドラマっていうか梅雨ドラマだけど。で、少し先ですが又吉直樹オリジナル脚本のドラマがあります。7月23日の19時30分〜20時42分にNHK総合で放送される「不要不急の銀河」。タイトルいいですね。

 

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【書評】村上春樹・川上未映子「みみずくは黄昏に飛びたつ」-訊いても訊いても、なんだか深い!

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  正式なタイトルは「みみずくは黄昏に飛びたつ:川上未映子 訊く/村上春樹 語る」。川上さんによる村上さんへのインタビュー集だ。第1章は2015年7月に行われ、同年10月発売の雑誌「MONKEY Vol.7」に掲載されたもので、内容的にはエッセイ集「職業としての小説家」が話題の中心になっている。2章以降は「騎士団長殺し」の刊行後に行われたもので、最終的に全4章になり、単行本は2017年の4月に、文庫本は2019年の11月に発売された。

 

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【文学賞】第163回芥川賞・直木賞(令和2年上半期)候補作、発表!芥川賞の石原燃さんは太宰の孫、直木賞の馳星周さんは7回目の候補

 今年上半期の芥川賞、直木賞候補作が発表になりました。まずは芥川賞、5人のうち4人が初めての候補です。高山羽根子さんは3回目のノミネート。「首里の馬」は秋に発表される三島由紀夫賞の候補にもなっています。石原燃さんは劇作家で「赤い砂を蹴る」は小説デビュー作。彼女は津島佑子さんの娘さんで太宰治の孫にあたります。

 

【芥川賞候補】

石原燃「赤い砂を蹴る」(文學界6月号)7/13日発売

岡本学「アウア・エイジ(Our Age)」(群像2月号)

高山羽根子「首里の馬」(新潮 3月号)7/30日発売

遠野遥「破局」(文芸夏季号)7/7日発売

三木三奈「アキちゃん」(文學界5月号)

 

 5作ともにまだ単行本にはなっていません。高山さん、このところずっと名前を見かけるし評価も高いようなので、今回どうかな?

 

◯詳細は日本文学振興会のHPから


 

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【エッセイ】片岡義男「彼らを書く」-「彼ら」とはザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリー!

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 光文社から出ている片岡義男×編集者・篠原恒木エッセイ本の3冊目。「コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。」「珈琲が呼ぶ」、どちらもおもしろい。で、「彼らを書く」。「彼ら」とはザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリー!「書く」とは彼らに関係したDVDについて書く、ということ。「あとがき」によると、最初は映画の本を作る話だったのが、音楽映画だけになり、最終的に「彼ら」でまとめる、ということになったらしい。

 

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【ドラマ】さて、春ドラマはどうなっているのか?「ハケンの品格」「BG」「MIU404」「アンサング・シンデレラ」は放送開始日決定!

 春ドラマ、そろそろスタート情報が出てきたのでお知らせです。といっても、僕が前に紹介した興味があるドラマだけだけど。ではスタート順から行きますね。

 

 篠原涼子主演、再放送もやってた日テレ系「ハケンの品格」の新シリーズは6月17日水曜22時からスタートします。実は前シリーズを見てなかったのですがコロナのおかげで見られてよかった。ちょっと楽しみ!

 

 

 木村拓哉主演のこれもシーズン2になるテレ朝系「BG〜身辺警護人〜」6月18日木曜21時スタート。1話は拡大スペシャルです。

 

 

 綾野剛と星野源のダブル主演、脚本・野木亜紀子のTBS系「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン) 」6月26日金曜22時スタート!これ、期待です!

 

 

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【アート】延期、延長、中止情報!今年の気になる美術展・企画展はいったいどうなった????

 「今年はもう少し積極的に美術展等に足を運んでみよう」とブログに書いたのが1月の初めでしたが、その後、コロナ禍で美術館がどんどん休館になり、企画展も始まったけどすぐに休止、始まらないまま終了などなど、何とも寂しいことになってしまいました。

 

 個人的に一番残念だったのは東京都美術館の「ハマスホイとデンマーク絵画」展に行けなかったこと。これも途中で休室になり、そのまま閉幕になってしまった。もう少し早く行けばよかったのだけど…う〜ん。で、しょうがないので下の特設ショップでポストカードなどグッズを買いました。しくしく。

 

◯特設オンラインミュージアムショップ(現在、停止中。6/12再開~6/30)


 さて、緊急事態宣言も一応解除され、開館された美術館も増えています。で、もう一度、現在の状況をまとめて見ることにしました。

 

 今年一番の楽しみにしていた東京国立近代美術館の「ピーター・ドイク展」ですが、始まった途端に休館になり、6月14日までだったのでそのまま閉幕かと思っていたのですが、6月12日から再開、会期も10月11日までと大幅に延長されました。よかったぁ!コロナ対策として事前に日時指定チケットの購入が必要なので注意してください。

 

 ◯「Peter Doig/ピーター・ドイグ展」国立近代美術館 

 

 国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」、この美術館がこれだけの所蔵品をまとめて出品するのは異例のことで、この美術展も注目されていましたが、開幕が延期に。どうなることかと思ってましたが、6月18日から10月18日に開催決定。大阪の国立国際美術館での開催も11月3日から1月31日の開催になりました。東京展では日時指定のチケット等が必要です。これもHPをチェックしてください。

 

◯「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」国立西洋美術館 

 

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【ドラマ】坂元裕二・脚本!2時間ドラマ「スイッチ」、テレビ朝日で6月21日21時から放送決定!阿部サダヲ×松たか子!!

 おぉ!坂元裕二脚本の2時間ドラマの放送が決定しました。6月21日日曜日の21時からテレビ朝日系で!主演は阿部サダヲと松たか子という豪華ペア。元恋人で検事と弁護士として法廷で対決する話のようです。HPでは「リーガルサスペンス×ラブストーリー」なんて書いてあります。坂元さんもインスタでこんな投稿を。

 

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!上橋菜穂子と宮部みゆき、どちらも気になる文庫化!(2020.6/2週)

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  さて、出る本。というか文庫化です。上橋菜穂子「鹿の王 水底の橋」(6/12)、角川文庫から出ます。第12回の本屋大賞を受賞した「鹿の王」の続編です。アマゾンから内容紹介を。

黒狼熱大流行の危機が去り、東乎瑠帝国では、次期皇帝争いが勃発。様々な思惑が密かに蠢きはじめているとは知らずオタワルの天才医術師ホッサルは、祭司医・真那の招きに応じて、恋人ミラルとともに清心教医術の発祥の地・安房那領へと向かう。ホッサルはそこで、清心教医術に秘められた驚くべき歴史を知るが、思いがけぬ成り行きで、次期皇帝争いに巻き込まれていき!?ふたつの医術の対立を軸に、人の命と医療の在り方を描いた傑作エンタテインメント!

「鹿の王」は読んだんだけどなぁ。これは未読だなぁ。読まなくちゃ!!

 

◯「鹿の王」、僕の書評はこちらです


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【BOOK NEWS】村上春樹短編集「一人称単数」7月18日発売決定!「文學界」連載の物語たち

 

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©︎文藝春秋

 

 さて、村上春樹の短編小説集「一人称単数」の7月18日発売が決定しました。短編としては「女のいない男たち」以来6年ぶり。長編の「騎士団長殺し」からは3年ぶりになります。

 

 ファンの方はご存知でしょうがこの短編は文芸誌「文學界」に不定期で掲載されていたものです。最初の2018年7月号では「三つの短い話」というタイトルで3作の短編が載り、その後、2019年の8月号に2つの短編が載った時に連作短編「一人称単数」というタイトルが付きました。さらに次のような感じで7作まで掲載されています。

 

◯「文學界」2018年7月号

三つの短い話

「石のまくら」

「クリーム」

「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」

◯「文學界」2019年8月号 

その4「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」

その5「ヤクルト・スワローズ詩集」

◯「文學界」2019年12月号

その6「謝肉祭(Carnaval)」

◯「文學界」2020年2月号

その7「品川猿の告白」

 

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【書評】川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」-孤独で不器用な冬子。友と出会い、恋する人と出会い、そして…

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 「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」で始まるプロローグが印象的。ここで語られる「光」というものが物語全体を包み込んでいるような気がする。

 

 主人公の冬子は人付き合いはもちろん会話さえうまくできず、会社でも完全に浮いた存在だ。校閲をやっている彼女は大手出版社の仕事を手伝うようになり、そこで聖という編集者と出会う。この小説の核になるのは冬子をめぐる2つの物語。ひとつは同い歳(34歳)で同じ長野出身の聖との物語。そして、カルチャーセンターで出会ったかなり年上の男三束(みつつか)さんとの恋の話だ。

 

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