また、本の話をしてる

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊! 恩田陸新刊、窪美澄、川上弘美の文庫化!(2019.11/4週)

 恩田陸「歩道橋シネマ」

 

 さて、出る本。恩田陸「歩道橋シネマ」(11/20)出ます。「ぞっとするほど美しく、息を呑むほど恐ろしい。恩田陸の“最新型”がここにある」とアマゾンの紹介にありますが、どうなんでしょう?もう少しアマゾンから引用。

 

とある立てこもり事件の証言をたどるうちに、驚愕の真相が明らかになって……(「ありふれた事件」)。幼なじみのバレエダンサーとの再会を通じて〈才能〉の美しさと残酷さを流麗な筆致で描く「春の祭典」、ある都市伝説を元に、世界の〝裂け目〞を描出させた表題作ほか、小説の粋を全て詰め込んだ珠玉の一冊。

 

 ということで短編集のようですね。恩田陸はいろいろなスタイルの物語が書けるので新作はいつも気になります。

 

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【BOOK NEWS】初めて新潮社の「波」を「買った」!小野不由美インタビュー、今ならネットで読めます

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 「波」といえば、本屋さんに置いてある新潮社のPR雑誌。この手の雑誌には講談社の「本」、岩波書店の「図書」、筑摩書房の「ちくま」、角川書店の「本の旅人」などがある。文藝春秋の「本の話」が一番好きだったのだけど、2011年に休刊してしまってガッカリ。装丁なども含めてよかったんだけどなぁ。

 

 これらの小冊子、定価は税込100円ということになっているけど、いまだかって買ったことはなかった。本屋さんのカウンターなどに置いてあるので、見つけたらいそいそと手に取り、ササッとバッグに入れて持ち帰る。無料なので別に遠慮することはないのだけど、なんか、コソコソしちゃうのがおかしい。

 

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【絵本】竹下文子・文 町田尚子・絵「なまえのないねこ」-僕も名前が欲しい!野良猫は強く強く思った

竹下文子・文 町田尚子・絵「なまえのないねこ」

 

 

 今年のリブロ絵本大賞受賞作。猫好きだし、町田尚子さんの絵が好きなので読んでみた。この表紙の猫が主人公。ノラだから当然名前はない。散歩の途中で見かける猫たちにはそれぞれ名前がついている。靴屋の猫はレオ、本屋の猫はげんた、八百屋の猫はチビ、前半はそんな猫たちの紹介。種類の違ういろいろな猫が登場するからそれだけで楽しい。町田さんの絵は猫の特徴をとらえて見事だし、構図も大胆でおもしろい。

 

僕も名前が欲しい、主人公猫がお寺の猫じゅげむに相談すると、

 

「いいな。ぼくも なまえ ほしいな」

「じぶんで つければ いいじゃない。

 じぶんの すきな なまえをさ。

 ねこ いっぴきぶんの なまえくらい、

 さがせば きっと みつかるよ」

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊! 大島弓子、「文學界」「MOE」の最新号!(2019.11/3週)

大島弓子「キャットニップ3」

 

 さて、出る本。大島弓子の「グーグーだって猫である」の続編シリーズ「キャットニップ3」(11/14)出ます。ご自身も猫好きの角田光代さんがこのシリーズに対してこんなことをコメントしています。

 

《このシリーズは私にとって、言葉を持たない生きものと暮らすための指南書であり、いのちを知るための哲学書であり、愛についての啓蒙書である》--角田光代

 

 ですな、ですな、ですな。で、3巻、猫たちも歳をとり1日に2度も病院に行くこともあるとか。そんな喧騒の日々が描かれています。ネコエッセイマンガの最高峰!もちろん、買う!!

 

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【アート】マネの傑作とセザンヌを見るだけでもいい!東京都美術館「コートールド美術館展」12月15日まで

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https://courtauld.jp/



 コートールド美術館、日本ではそれほど有名ではないのだが、イギリスでの印象派・ポスト印象派の殿堂と言われている。コレクションの元になっているのは実業家サミュエル・コートールドの収集品。セザンヌなど評価が定まらないうちに目をつけて買い取っているので、この人の先見性と審美眼は大したものだと思う。

 

 今回の美術展、それほど混んではいないが内容的にはなかなか充実している。構成に工夫が凝らされていること、重要作品は案内ボードを設けて丁寧な説明があることもうれしい。コートールドの部屋を壁紙で再現し、それぞれの絵がどのように飾られていたのかが分かるのもおもしろい工夫だ。

 

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