また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評・感想、出た本出る本など、本関連の最新ニュースを届けます。

【賞いろいろ】第11回の新井賞は小川糸「ライオンのおやつ」に決定です

 

 芥川賞・直木賞と同日に発表されているのでちょっと書くのが遅くなりましたが、噂の新井賞、今回は小川糸さんの「ライオンのおやつ」に決定しました。新井賞、だいぶ浸透してきましたがHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(以前は三省堂神保町本店勤務でした)の書店員である新井見枝香さんが選ぶ個人的な本の賞です。年2回、彼女がこの半年で一番面白かった本を発表しています。さて「ライオンのおやつ」、どんなストーリーなのかアマゾンの内容紹介を引用してみましょう。

 

人生の最後に食べたいおやつは何ですか――
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。
――食べて、生きて、この世から旅立つ。
すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。

 

 新井さんの選考理由はこちら!

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【文学賞】2020年本屋大賞ノミネート作品10冊はこれ!大賞発表は4月7日です

 昨年の第16回は瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」が受賞しましたが、さて今年は?ノミネート全10作が発表されたので紹介します。おぉ、既読本もあったぞ。

 

砥上裕將「線は、僕を描く」

 

早見和真「店長がバカすぎて」

 

 川上未映子「夏物語」

 

川越宗一「熱源」

 

横山秀夫「ノースライト」

 

青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました。」

 

知念実希人「ムゲンのi」

 

相沢沙呼「medium霊媒探偵城塚翡翠」

 

小川糸「ライオンのおやつ」

 

凪良ゆう「流浪の月」

 

 川上未映子さんの「夏物語」は読んでいます。しかも、去年のマイベスト1。だからこれがイチ推し!本屋大賞取ってもっと多くの人に読んでもらいたい大傑作です。あとは未読だけど存在は知っていたのが5冊。まったく分からないのが4冊。ううむ、なんだかなぁ。

 

◯「夏物語」、僕の書評です

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!絲山秋子の新刊、文學界2月号は吉田修一特集!(2020.1/4週)

絲山秋子「御社のチャラ男」

 

 このコーナー?だいぶお休みしましたが、僕的には年末年始はあまり気になる本がなかった、ということです。まぁ、まだまだ盛り上がってない感じですが。

 

 さて、まずは出る本。絲山秋子「御社のチャラ男」出ます。絲山さんのこの路線といえば「小松とうさちゃん」なのかなぁ。文庫になったので買ったけどまだ読んでない。チャラ男の方の内容紹介をアマゾンから。

 

チャラ男って本当に
どこにでもいるんです。
一定の確率で必ず。

すべての働くひとに贈る、
新世紀最高“会社員”小説

社内でひそかにチャラ男と呼ばれる三芳部長。
彼のまわりの人びとが彼を語ることで見えてくる、
この世界と私たちの「現実(いま)」。

チャラ男は、なぜ、
――あまねく存在するのか?
――憎らしく、愛おしいのか?

 

 うん、おもしろそうではないか!絲山さんの小説は「間違いない!」からなぁ。読もう!このチャラい表紙も好きだぞ。

 

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【ドラマ】明日から始まるNHK「心の傷を癒すということ」は阪神・淡路大震災後に被災者の心のケアに奔走した若き精神科医の物語です

 阪神・淡路大震災から今日で25年が経ちました。あの日とそれから後の日々、四半世紀経っても思い出したくない、という人も少なくないのではないでしょうか。

 

 さて、先日冬ドラマの話をしましたが、明日から始まる「心の傷を癒すということ」は、あの大地震発生の後、自らも被災しながら被災者の心のケアを続けた若き精神科医・安克昌(あん・かつまさ)さんをモデルにしたドラマです。安さんは日本でのPTSD研究の先駆者になりましたが、39歳という若さで亡くなっています。ドラマでは安さんが自らのアイデンティティに悩みながらも、被災者の心の傷に寄り添い続ける姿が描かれています。彼が何を考え、悩み苦しむ人々とどう接していったのか。ぜひ見てみたいなと思っています。

 

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【文学賞】第162回芥川賞・直木賞(令和元年下半期)、決定しました!講評リンク付き

 決定しました!芥川賞は古川真人さん「背高泡立草」。パチパチパチ!古川さんは前回に続いて4回目の候補での受賞です。発売はまだですが、すでに書影も上がっていて1月24日発売です。この表紙好きだな。直木賞は川越宗一さんの「熱源」。初めてのノミネートでの受賞です。こちらもパチパチパチ!

 

古川真人「背高泡立草」 

 

 

川越宗一 「熱源」

 

 

 【芥川賞その他の候補】

 ◯木村友祐「幼な子の聖戦」

◯髙尾長良「音に聞く」

◯千葉雅也 「デッドライン」

◯乗代雄介「最高の任務」

 

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【絵本】ひろたあきら「むれ」-よしもとの芸人はどんな絵本を作ったのか?「MOE絵本屋さん大賞」新人賞受賞!

ひろたあきら「むれ」


 昨年の「MOE絵本屋さん大賞」で新人賞を受賞した絵本。作家のひろたあきらがよしもと所属の芸人さんってことでちょっと気になって読んでみた。

 

よのなかには さまざまな むれがあります。

 

で始まるこの絵本。最初の見開きは

 

ひつじの むれです。
いっぴきだけ けが ありません。

 

 と左側にあり、右側にはたくさんのひつじ。まぁ、こういうのは絵本のパターンとしてよくある。間違い探しというか、仲間はずれ探しというか。子供たちはこういうの好きだよなぁ。この後、首の短いキリンや骨だけの魚、走ってる鳥、カラフルなうんこ、足があるオバケを探すページが続く。その後、さらに透明人間の群れから透明人間じゃない1人を探したり、雨の群れから誰かの涙を探したり、雷の群れから一つだけ優しい雷を見つけたり、と、このあたりがひろたさんのセンスで展開の仕方や見せ方に工夫があって楽しい。

 

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【ドラマ】どうだったんだっ!?極私的テレビドラマ大賞2019

 連休でもあるし、お遊び的な話題を。とはいえドラマは、いろいろと迷います。ただ1位はスンナリと決まりました。これしかない!

 

1グランメゾン東京 


 全体的な熱量が他のドラマとは違う。料理にしても演技にしても演出にしても。すごく美味しそうな料理を本当に美味しそうに食べている姿を見ただけで泣きそうになるんですよね。木村拓哉はじめとするキャストも素晴らしかったです。パチパチパチ!2位以下は次の通り

 

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【本の雑誌】2019年度「本の雑誌」年間ベスト10、発表!さてさて去年のベスト1は??

 さて、年も明けたし、「本の雑誌」のベストは検索で訪ねてくる人も多いので発表しますね。「本の雑誌が選ぶ2019年度ベスト10」、さてさて第1位は?(それぞれアマゾンにリンクしています)

 

1 宇佐美まこと「展望台のラプンツェル」

 

2 K・W・ジョンソン「大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件」

 

3 井上荒野「あちらにいる鬼」

 

4 宮内悠介「偶然の聖地」

 

5 島崎今日子「森瑤子の帽子」

 

6 森功「地面師」

 

7 大石明弘「太陽のかけら」

 

8 池内紀「東海道ふたり旅 道の文化史」

 

9 渡辺佑基「進化の法則は北極のサメが知っていた」

 

10  青山七恵「私の家」

 
別格 横山秀夫「ノースライト」

 

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