さてさて、話題のアルバムがいよいよ明日発売です。直木賞と本屋大賞を受賞した恩田陸の傑作音楽小説「蜜蜂と遠雷」、舞台となるピアノコンクールで演奏されるクラシックの名曲の中から物語の核となる19曲をセレクトしたのがこのアルバム。幻冬舎のホームページから収録楽曲を紹介しますね。
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さてさて、話題のアルバムがいよいよ明日発売です。直木賞と本屋大賞を受賞した恩田陸の傑作音楽小説「蜜蜂と遠雷」、舞台となるピアノコンクールで演奏されるクラシックの名曲の中から物語の核となる19曲をセレクトしたのがこのアルバム。幻冬舎のホームページから収録楽曲を紹介しますね。
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コミックは1巻目の感想を書くことはあっても2巻目以降はキリがないので書かないようにしている。でも、この大島弓子の猫エッセイコミックは3年ぶりということもあってなんだかとても書きたくなってしまった。とはいってもその内容は、前のシリーズである「グーグーだって猫である」とも「キャットニップ」1巻目とも同じ、猫たちとの狂騒の日々なのである。それでもやっぱり…。
まずは表紙、佐藤愛子のベストセラー本をパロった「19さい なんかめでたい」というフレーズがおかしい。「なんかめでたい」のは今年の4月には20歳になったはずの老猫ビー。このビーを筆頭に大島家?には入りびたりのノラ2匹を加え全部で9匹の猫がいる。1巻冒頭の12匹よりは減ってはいるけど、いやいやいややっぱり大変だ。しかも、この猫たち、年寄りが多いこともあってやたらと病気をする。ゼンソクだ、ヒフ病だ、ボウコウ炎だ、と最初から大騒動。そのつど大島さんはパニックに陥り、あれこれ後悔ばかりしている。家猫だけではなくノラのことまでいろいろ心配している大島さんがなんだかとても愛おしい。
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まずは今日出た雑誌。「小説新潮」の最新号は「永久保存版 宮部みゆき作家生活30周年記念大特集」。4時間を超える超ロングインタビューは20世紀編と21世紀編。佐々木譲との対談、未収録作品7連発などなどなど。8月に発売になる最新小説のサイン本のプレゼントも。宮部ファンとしてはこれはもう買うしかないっ。
◯くわしくはホームページから。
さて出る本、窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」(5/25)が文庫になります。5つの物語からなる連作集。これは2014年のマイベスト5位に入っています。何とか希望を見出して家族として生きていこうとする人々の物語、登場人物に強く共感しました。おすすめ!
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おぉ、これはうれしいぞ。放送予定は来年の初めになるようですが、100分のスペシャルドラマというスタイル。NHKBSプレミアムでの放送です。この小説は大好きで旧ブログで書評を書いたので、それを紹介しますね。
◇それぞれの思いを抱え「怪物」に立ち向かっていく人々。
これまで宮部みゆきの時代小説は宮部ワールドの中の時代物、という感じがしていた。しかし、この「荒神」の前半などは、正統的な時代小説の趣がある。宮部みゆきはさらにさらにスケールアップしている。
小説の舞台は東北にある二つの小藩、香山と永津野。敵対する2藩だが昔は一つの藩だった。その香山の小さな村が一夜にして壊滅してしまうところから物語は始まる。村民たちの「逃散」と呼ばれたそれは、実は「怪物」によるものだった。この騒動から動き出す両藩の人々の動きを宮部みゆきは巧みに描いていく。香山藩の直弥と達之助の幼なじみ。蓑吉という生き残りの少年。永津野藩の藩主側近で専横を極める弾正とその妹・朱音。再び「怪物」が動き出し、それに引きつけられるように彼らとその周辺の人々が集まって来る。遠い古から連なる因縁や呪詛が明らかになるにつれて「怪物」の正体も薄ぼんやりと見えてくる。
いつも書くことだが宮部みゆきの小説はその真ん中に人間がいる。一人ひとりが持つ強さややさしさ、強欲さや身勝手さ、そして、哀しさ。そういうものが一つになったその先に「怪物」がいるのだ。彼らはそれぞれの思いを抱えてこの異端のものに立ち向かっていく。舞台を考えればこれは現代にもつながる人と「怪物」との物語。大いなる希望を感じるやさしいラストが素晴らしい。こうの史代が描く表紙もまたいい。(2015.1.19記)
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前作の絵本「リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険」がすごくおもしろかったトーベン・クールマンの新作がついに出た。前作はデビュー作というのでまず驚き、大学の卒業製作として描いたと聞いてさらに驚いた。だって絵も構成もクオリティがすごく高いのだ。あれが卒業制作だなんてホント恐ろしい…。
さて、新作。タイトルで内容は分かっちゃう。前作では主人公のネズミが自力で飛行機を作って大西洋を横断してしまうのだが、今回は自力でロケットを作って月まで行っちゃう。とはいっても最初はパチンコで飛んで行こうなんて考えるのだけど…。失敗に失敗を重ねて、それでもカレはあきらめず夢を追い求める。2作に共通するのはこの「思いの強さ」!それがしっかりと表現されていることだ。ネズミといえどもあなどれない!!
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