さて、出る本、ブレイディみかこ「他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ」(5/8)文庫化です。これ、気になってたのだけど読まなかったなぁ。まずはアマゾン、単行本の方の紹介文を。
他者を学ぶこと、考えること、想うこと。
すべてはきみの自由のため。
ブレイディさんの熱い直球を受けとめろ!
――福岡伸一
差異を超克するすべを人類は持ち得たのか、
読み手の知性が試される一冊。
――中野信子
他者はあまりに遠い。“共感”だけではたどり着けない。
ジャンプするために、全力で「考える」知的興奮の書!
――東畑開人
「文學界」連載時から反響続々!
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に次ぐ「大人の続編」本。
「わたしがわたし自身を生きる」ために――
エンパシー(=意見の異なる相手を理解する知的能力)
×アナキズムが融合した新しい思想的地平がここに。
・「敵vs友」の構図から自由に外れた“エンパシーの達人”金子文子
・「エンパシー・エコノミー」とコロナ禍が炙り出した「ケア階級」
・「鉄の女」サッチャーの“しばきボリティクス”を支えたものとは?
・「わたし」の帰属性を解放するアナーキーな「言葉の力」
・「赤ん坊からエンパシーを教わる」ユニークな教育プログラム…etc.
“負債道徳”、ジェンダーロール、自助の精神……現代社会の様々な思い込みを解き放つ!
〈多様性の時代〉のカオスを生き抜くための本。
エンパシーの話は彼女の「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」にも出て来ていろいろ気になりました。文庫になったし、これはちゃんと読まなくちゃなぁ。
さて、もう1冊。雑誌です。「新潮」6月号(5/7)は創刊120周年記念の特大号。表紙に「世界を揺さぶる文学、未来を切り拓く文学。」と大きく入っています。執筆陣も多彩で豪華!特集では先日早稲田で行われた「春のみみずく朗読会」で読まれた村上春樹と川上未映子の書き下ろし短編が収録されています。おぉぉぉ、これは読みたいぞ。アマゾンの紹介文を。
創刊120周年記念特大号
特集 春のみみずく朗読会
◆村上春樹「夏帆」
◆川上未映子「わたしたちのドア」
マーサ・ナカムラ「朗読会レポート」
新連載
◆宮本 輝「湾」
「人」の字に似た美しい舞鶴湾を舞台に、百年単位の生の営みを融通無碍な語りで描く!
◆島田雅彦「Ifの総て」
歴史にIfはない、のか?「あり得た歴史」への時間旅行者・花村薫が明かす世界の実相。
◆特別鼎談 小山田浩子+滝口悠生+上田岳弘
「新潮新人賞受賞から十年 ――何を考え、どう書いてきたか」
◆創作・随筆
谷川俊太郎 蓮實重彥 黒田夏子 村田喜代子 辻原 登 髙樹のぶ子 金井美恵子 高橋源一郎 桐野夏生 髙村 薫 松浦寿輝 奥泉 光 保坂和志 川上弘美 松浦理英子 山田詠美 多和田葉子 黒川 創 町田 康 小川洋子 石井遊佳 堀江敏幸 江國香織 吉本ばなな 磯﨑憲一郎 星野智幸 山下澄人 いしいしんじ 古川日出男 角田光代 柳美里 吉田修一 円城 塔 長嶋 有 田中慎弥 岡田利規 柴崎友香 高山羽根子 平野啓一郎 中村文則 三国美千子 千葉雅也 宮内悠介 村田沙耶香 市川沙央 高橋弘希 藤野可織 石沢麻依 温又柔 又吉直樹 朝比奈 秋 古谷田奈月 佐藤厚志 島本理生 金原ひとみ 町屋良平 尾崎世界観 朝吹真理子 乗代雄介 小川 哲 高瀬隼子 古川真人 九段理江 小池水音 児玉雨子 年森 瑛
◆第48回 川端康成文学賞発表 町屋良平「私の批評」
曾根博義+編集部「新潮120年史」
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