さてさて、様々な話題を呼んでいる河出書房の池澤夏樹個人編集の「日本文学全集」ですが、個人的に一番気になっているのがこれ!角田光代訳の「源氏物語」です。上巻は今年の9月、中巻は来年の3月、そして、下巻が来年12月発売予定になっています。
河出書房新社「文藝」のTwitterから角田さんの言葉を引用してみますね。
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さてさて、様々な話題を呼んでいる河出書房の池澤夏樹個人編集の「日本文学全集」ですが、個人的に一番気になっているのがこれ!角田光代訳の「源氏物語」です。上巻は今年の9月、中巻は来年の3月、そして、下巻が来年12月発売予定になっています。
河出書房新社「文藝」のTwitterから角田さんの言葉を引用してみますね。
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さて、出た本。「謎の独立国家ソマリランド」が文庫に。無政府状態のソマリアの中になぜか独立した民主主義国家が存在する、それがソマリランド。こういう本が大好きな友人がめちゃくちゃおもしろいって言ってました。
出る本。先日、このブログでもドラマ化のニュースを流した宮部みゆき「荒神」(6/28)が文庫になります。これはおもしろですよぉ、未読の人はぜひぜひ。ドラマ化の記事はこちら。以前の僕の書評も載っています。
もうひとつ文庫化、角田光代「笹の舟で海をわたる」(6/28)も文庫になります。2014年の「本の雑誌」ベスト1に輝いたこの小説、前のブログに書いた感想を引用してみますね。
続きを読む珍しく外国文学。新潮文庫の「村上柴田翻訳堂」、村上春樹訳の最初の一冊だ。カーソン・マッカラーズ(1917-1967)はアメリカの女流作家。彼女の「心は孤独な狩人」という小説は、映画「愛すれど心さびしく」の原作として知っていたけれど読んでない。マッカラーズのこともまったく知らなかった。
「結婚式のメンバー」は、そのタイトルから勝手に想像していた内容とはまるで違っていた。この物語の大部分は主人公である12歳の少女フランキーの家の台所が舞台だ。そこにいるのは黒人の女料理人ベレニスと従弟で6歳になるジョン・ヘンリー。フランキーを含めた3人の会話が永遠のように続く。盗み聞きをするような感覚で聞いていると、彼女のエキセントリックさ、不安定で危うすぎる心がはっきりと見えてくる。
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さぁ、ノミネート作品が発表されましたよ。まずは芥川賞から。
【芥川賞候補】
今村夏子『星の子』(小説トリッパー春号)
温又柔『真ん中の子どもたち』(すばる4月号)
沼田真佑『影裏(えいり)』(文學界5月号)
古川 真人『四時過ぎの船』(新潮6月号)
4作品です。いつもは5作品じゃなかったっけ?不作??今村さんの「星の子」はすでに発売されていて、古川さんの小説も7月発売予定です。今回は今村さんかなぁ。と、適当なことを言ってみる。
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さて、出た雑誌。「MONKEY vol.12」出ました。特集は「翻訳は嫌い?」。「日本翻訳史 明治編」、村上春樹✕柴田元幸の対談2つ「本当の翻訳の話をしよう」「翻訳の不思議」、さらに伊藤比呂美への「鴎外愛」インタビュー、小沢健二エッセイなどなど盛り沢山の内容。気になる!!
出る本。宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介「宮辻薬東宮(みやつじやくとうぐう)」(6/21)出ます。タイトルはそれぞれの名字をつなげたものですが、物語もリレー方式。まず宮部さんが短編を書き、辻村さんがそれを読んで続きを書く。ミステリー短編バトンつなぎ、さてさて、うまくいったのか?
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先日、「出る本、出た本」で、角田さんの猫エッセイ「今日も一日きみを見てた」が文庫になったことをお知らせしましたが、角田さんと愛猫トトの暮らしを追った「ネコメンタリー 猫も杓子も。 角田光代とトト」が明日17日の深夜1時22分からNHK総合で再放送されます。おぉ、こんな番組あったんだ。最初の放送は見逃してた。
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表紙の絵が酒井駒子さんだったのでちょっとアマゾンを調べてみたら、児童文学作家の安東みきえさんが「家族を描くならここまで書きなさい…と、いとうみくにガツンとしかられた気がする」というコメントを寄せていて、読んでみたいと思った。しかし、児童文学の世界にもスゴい作家がいるなぁ。いとうみくは、文章もうまいし、構成も巧みでちょっとビックリした。
「カーネーション」は母と娘の物語だ。母親に嫌われていると苦しむ娘がいる。娘を愛せないと苦悩する母親がいる。娘の名は日和(ひより)、母の名は愛子。物語は日和の思いと愛子の思いをそれぞれの側から交互に描いている。日和には幼い妹の紅子がいるのだが、母は妹を溺愛している。友だちの桃吾や母のいとこの柚希といる時だけが、日和の心安らげる時間だ。様々なエピソードを通して母と娘の心がその奥底まで語られていく。特に日和の述懐には胸が痛くなる。あぁ、苦しいなぁ。
こういう物語はほとんどが和解の物語になる。予定調和的なラストがある。しかし、「カーネーション」は違う。なぜ愛子が日和を愛せないのか、その答えが見つからないのだ。ラスト、確かに母と娘は歩み寄っている。でも、これは和解とは呼べない。
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