まずは出た本、北村薫の直木賞受賞作「鷺と雪」が文庫化されましたね。「街の灯」「玻璃の天」に続くベッキーさんシリーズの3作目で完結編。このシリーズはおもしろいですよぉ。僕は文庫で読んできたのでこれはとても楽しみにしています。
そして、出る本。ジェフリー・ディーヴァーが007の原作を書く、ってことで大いに話題になっている「007 白紙委任状」(10/13)。ディーヴァーの大ドンデン返しが007でも見られるのか?期待の1作。大変気になるのが椎名誠「そらをみてますないてます」(10/15)。現代作家においての椎名誠の位置っていうのはなかなか微妙ですが、僕は今を代表する作家の一人だと思っています。その彼の渾身の純文学巨編。これは年間ベストに入りそうな予感がする注目作です。
あとは「葉桜の季節にきみを想うということ」で読者を大いに驚かせた歌野晶午の新作「春から夏、やがて冬」(10/15)。紹介文には「それ(葉桜~)をさらに上回る衝撃が走るはずです」とあります。いやぁ~、この作者なかなかやりますからねぇ。期待大ですね。あ、今回はなぜか文春の本ばかりになっちゃった。ま、いいか。
鷺と雪 (文春文庫) 北村 薫 |
007 白紙委任状 ジェフリー・ディーヴァー 池田 真紀子 |
そらをみてますないてます 椎名 誠 |
春から夏、やがて冬 歌野 晶午 |
2011.10.11 中村芝翫丈が亡くなりましたねぇ。歌舞伎役者らしいその古風な顔が好きでした。ああいう顔が舞台にいるだけで、いい感じなんですよ。ちょっと寂しい。読書は小林信彦「流される」を読了。
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