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【書評】ジェフリー・ディーヴァー「007 白紙委任状」-大満足のおもしろさ!ディーヴァー×007

 リンカーン・ライムシリーズなどの大人気作家ジェフリー・ディーヴァー、彼がジェームズ・ボンドを書いた、となったら読まないわけにはいかない。イアン・フレミングの007は未読なので、オリジナルの雰囲気がどれだけ活かされてるのか、どれだけ違うのかはわからないが、ニュー007、とにかくおもしろい。ディーヴァーが人気なのは、展開の妙とキャラクター作りのうまさに負うところが大なのだが、常に時代の最先端を描いているのも大きな魅力の一つだ。それはこの007でも変わらない。今回は産業廃棄物、食糧問題、情報管理などなど、まさに時代の問題をうまく取り込みながら、世界をまたにかけたボンドの活躍を描いていく。舞台は、セルビア、母国イギリス、ドバイ、ケープタウン。このセレクトもさすがだ。

 

 物語はイギリス政府が傍受した一通のメールから始まる。死傷者が数千にも上る大規模な攻撃計画が進行しているというのだ。その日まで残り5日。わずかな手がかりからボンドが動き出す。これ以上は書かない。しかし、ディーヴァー得意のドンデン返しにつぐドンデン返しは健在だし、後味のいいラストも用意されている。そうそう、ボンドの父、そして母の隠された秘密が一部だが解き明かされていることも付け加えておきたい。もちろん、007らしく魅力あふれる女性が何人も登場する。これは間違いなく一級品のエンタテインメントだ。(

 

◎この本は2014年11月、文春文庫で文庫化されました

2012.1.8 この3連休が終わらないとなんだかエンジンがかかりませんよね。読書は伊集院静「星月夜」読了。さて、次は何を読もうか?

 

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