夏休み (角川文庫) 千野 帽子 |
大江健三郎自選短篇 (岩波文庫) 大江 健三郎 |
菊地信義の装幀 菊地 信義 |
低地 (CREST BOOKS) ジュンパ・ラヒリ |
かたづの! 中島 京子 |
天野祐吉: 経済大国に、野次を。 河出書房新社編集部 |
降り積もる光の粒 角田 光代 |
ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫) 宮部 みゆき |
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫) 宮部 みゆき |
さてさて今回はたくさんありますよぉ。では、出た本。文筆家の千野帽子が選んだ「夏休み」というアンソロジー、大分前に文庫で出てました。江國香織、片岡義男、小川洋子、角田光代などなどなかなかのラインナップ。夏休みの終わりにどうだっ。岩波文庫から出た「大江健三郎自選短篇」、岩波文庫史上まれに見る分厚さとか。自選でなおかつ大幅な加筆修正が行われている。気になる!「菊地信義の装幀」も出ていた。デザインやる人は絶対見なくちゃ。菊池さんの装幀はいつも刺激的だ。
出る本。「停電の夜に」「その名にちなんで」などのジュンパ・ラヒリの新作がついに登場!この人の小説は素晴らしいですよ。最終的に主人公たちの過去、現在、未来がパーッと俯瞰できるような物語。今回の「低地」(8/26)は、若くして死んだ弟と、その妻と結ばれた兄の話。ぜひ!「小さいおうち」の中島京子の新作はなんと時代物。「かたづの!」(8/26)。語り手が一本角のかもしかだとか。ううむ。これは気になるなぁ。
「天野祐吉 経済大国に、野次を。」(8/26)は「広告批評」の主宰者でコラムニストでもあった彼が残した言葉を厳選、「広告批評」の歴史とともに振り返る総特集だ。天野さん、好きだった。これはぜひ読みたい。角田光代の旅エッセイ「降り積もる光の粒」(8/29)も出ます。これ、小説のようなタイトルだなぁ。小説だったらよかったのに…。最後は文庫化。宮部みゆきの話題作で来春映画にもなる「ソロモンの偽証」が新潮文庫から出ます。まずは「ソロモンの偽証:第一部 事件」上下巻(8/28)、文句なくおもしろいです。単行本で3冊だったので全6冊か。未読の人はぜひっ!
◯ジュンパ・ラヒリのその他の本のレビューはこちら
◯中島京子「小さいおうち」の書評はこちら
◯角田光代の他の本の書評や情報はこちらです
◯「ソロモンの偽証」を含む宮部みゆきの小説の書評や情報はこちらから
2014.8.25 もう夏も終わりなのかぁ。今週前半は関東地方、天気が今ひとつ。読書は山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」。
【書評ランキングに参加中】
ランキングに参加中。押していただけるとうれしいです。