また、本の話をしてる

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【絵本/感想】ザ・キャビンカンパニー「ミライチョコレート」ーこの絵のタッチ、好きだなぁ。3024年!「チョコレート」という食べ物に興味を持ったマヤという名の少女のお話

 

 表紙を見て、おぉ〜この感じ好き!と思って手に取った。ザ・キャビンカンパニー、名前は知っていたが絵本は初めて。こういうタッチ、いいよなぁ。

 「ミライチョコレート」というタイトルにも心惹かれたが、どんな話だろう?表紙に出てくるこの女の子が主人公のマヤ。彼女が博物館で大昔の「ほん」というものを見て「チョコレート」という食べ物に興味を示す。「この チョコレートってなにかしら たべてみたいなあ」、これなんと3024年のニッポンの話だ。3024年!!おぉぉぉぉぉぉ!

 エイヨウダマとかヘソデンキで栄養を取ってるこの時代の人々。マヤはどうしてもチョコレートが食べたくなって「フライごう」という不思議な乗り物で街の外まで飛んでいっちゃう。そこで出会ったのが古い時代のロボット。彼?にはチョコレートの知識があった。そして…。街の外に出ていくまでの空の上からの絵など迫力があってスゴい。ザ・キャビンカンパニー、いいぞ!!!

 ロボットに導かれるように森の奥に向かい、カカオの実に出会い、「たべものを じぶんで つくるなんて かんがえたことも なかったわ」と驚くマヤ。さらに彼女はチョコレート作りまで体験して…。まぁ、あとは読んでのお楽しみ!ラストもとてもいいぞ。奥付けに「協力 株式会社 明治」の表示が。朝日新聞の記事によると「この本は、株式会社明治とのコラボレーションで生まれました」とある。なるほどぉ〜、これ変に商業的にならずにうまくチョコレートワールドを表現してる。うまい!パチパチパチ!◆DATA  ザ・キャビンカンパニー「ミライチョコレート」(白泉社)

◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピー、引用も)