また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【ドラマ】注目の原作本は?2017夏ドラマおすすめはこれ!

 さて、夏ドラマ。見たいドラマは6本。まずは原作あり、から紹介しますね。TBS系火10の渡辺直美主演「カンナさーん!」。話題でしょうねぇ。どんな感じか、やっぱり見ちゃう。同名のコミックが原作です。コミックは全13巻。あぁ、深谷かほるさんって「夜廻り猫」の人だぁ。

 


 フジ系木10「セシルのもくろみ」は真木よう子主演で原作は唯川恵の同名小説です。読者モデルが一流モデルになっていくプロセスを描いた物語。吉瀬美智子、長谷川京子、板谷由夏と共演陣がなかなか。

 

 

 TBS系金10の「ハロー張りネズミ」は弘兼憲史の伝説のコミックが原作。瑛太、深田恭子、蒼井優、リリー・フランキー、山口智子ほかで、「モテキ」などの大根仁がゴールデンタイムのドラマで初脚本、初演出するのが話題。これは期待度高いぞ。

 

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2017.7/1-2週)

 さて、出た本。Twitterで人気になった燃え殻さん、糸井さんの「ほぼ日」でもおなじみの彼がcakesに書いた小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」が出ました。アマゾンの紹介文は「あの頃の恋人より、好きな人に会えましたか?糸井重里、大根仁、小沢一敬、堀江貴文、会田誠、樋口毅宏、二村ヒトシ、せつな痛さに悶絶!」だって。ちょっと気になる。

 

 さらに、これも気になる歌舞伎の本「乙女のための歌舞伎手帖」。巳之助や米吉のインタビューも読みたいし、酒井順子や北村薫の歌舞伎エッセイ、「歌舞伎✕小説」の近藤史恵などのインタビューも気になる。表紙もいいぞ。

 

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【絵本/感想】ヨシタケシンスケ「つまんない つまんない」-つまんないか、つまんなくないか、それが問題だ

 破竹の勢い?のヨシタケシンスケの新作絵本。「う〜ん…なんか つまんない。」、主人公の男の子は急に思うのだった。おもちゃもつまらなければ、テレビもつまらない。お母さんに「つまんないんだけど。」って相談したら「…じぶんでなんとかしてちょうだい!」と軽くいなされてしまう。さてさて、どうする???


 しょうがないから「つまんない」についていろいろ考え始める男の子。「つまんない」には理由があるのか?「つまんない」にはパターンがあるのか?つまんなさそうな顔で「つまんない」を考えてる男の子が何だかやたらとおかしい。

 

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【BOOK NEWS】上巻9月発売、角田光代「源氏物語」が気になる!気になる

 さてさて、様々な話題を呼んでいる河出書房の池澤夏樹個人編集の「日本文学全集」ですが、個人的に一番気になっているのがこれ!角田光代訳の「源氏物語」です。上巻は今年の9月、中巻は来年の3月、そして、下巻が来年12月発売予定になっています。

 

 河出書房新社「文藝」のTwitterから角田さんの言葉を引用してみますね。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2017.6/5週)

 さて、出た本。「謎の独立国家ソマリランド」が文庫に。無政府状態のソマリアの中になぜか独立した民主主義国家が存在する、それがソマリランド。こういう本が大好きな友人がめちゃくちゃおもしろいって言ってました。

 

 出る本。先日、このブログでもドラマ化のニュースを流した宮部みゆき「荒神」(6/28)が文庫になります。これはおもしろですよぉ、未読の人はぜひぜひ。ドラマ化の記事はこちら。以前の僕の書評も載っています。

 

 

 もうひとつ文庫化、角田光代「笹の舟で海をわたる」(6/28)も文庫になります。2014年の「本の雑誌」ベスト1に輝いたこの小説、前のブログに書いた感想を引用してみますね。

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【書評】カーソン・マッカラーズ「結婚式のメンバー」-思春期の多感な少女のあふれるような思いを描いた傑作!

 珍しく外国文学。新潮文庫の「村上柴田翻訳堂」、村上春樹訳の最初の一冊だ。カーソン・マッカラーズ(1917-1967)はアメリカの女流作家。彼女の「心は孤独な狩人」という小説は、映画「愛すれど心さびしく」の原作として知っていたけれど読んでない。マッカラーズのこともまったく知らなかった。

 

 「結婚式のメンバー」は、そのタイトルから勝手に想像していた内容とはまるで違っていた。この物語の大部分は主人公である12歳の少女フランキーの家の台所が舞台だ。そこにいるのは黒人の女料理人ベレニスと従弟で6歳になるジョン・ヘンリー。フランキーを含めた3人の会話が永遠のように続く。盗み聞きをするような感覚で聞いていると、彼女のエキセントリックさ、不安定で危うすぎる心がはっきりと見えてくる。

 

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【文学賞】第157回芥川賞・直木賞(平成29年上半期)候補作、決定!

 さぁ、ノミネート作品が発表されましたよ。まずは芥川賞から。

 

【芥川賞候補】

今村夏子『星の子』(小説トリッパー春号)

温又柔『真ん中の子どもたち』(すばる4月号)

沼田真佑『影裏(えいり)』(文學界5月号)

古川 真人『四時過ぎの船』(新潮6月号)

 

 4作品です。いつもは5作品じゃなかったっけ?不作??今村さんの「星の子」はすでに発売されていて、古川さんの小説も7月発売予定です。今回は今村さんかなぁ。と、適当なことを言ってみる。

 

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