ちょっと遅い話題ですみません。「Casa BRUTUS」の特別編集のムックで「音のいい部屋。」という雑誌が11月に出ていたのですが、そのメインの記事で村上春樹さんの音のいい部屋が紹介されてるそうです。村上さんへのインタビューは、壁一面レコードに囲まれた自宅書斎で行われたとか。今、ちょっと忙しくて本屋に行ってないのだけど、これはチェックしなくちゃ!他の記事もおもしろそう。オーディオファンはたまらないですね。
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ちょっと遅い話題ですみません。「Casa BRUTUS」の特別編集のムックで「音のいい部屋。」という雑誌が11月に出ていたのですが、そのメインの記事で村上春樹さんの音のいい部屋が紹介されてるそうです。村上さんへのインタビューは、壁一面レコードに囲まれた自宅書斎で行われたとか。今、ちょっと忙しくて本屋に行ってないのだけど、これはチェックしなくちゃ!他の記事もおもしろそう。オーディオファンはたまらないですね。
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さて、発表されました。芥川賞、前回は4作でしたが今回はちゃんと5作ありましたね。よかった、よかった。
【芥川賞候補】
石井遊佳「百年泥」(新潮11月号)
木村紅美「雪子さんの足音」(群像9月号)
前田司郎「愛が挟み撃ち」(文学界12月号)
宮内悠介「ディレイ・エフェクト」(たべるのがおそいvol.4)
若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(文芸冬号)
前田司郎さんは演劇の人ですね。宮内さんは直木賞候補に3回選ばれています。そして、63歳・史上最年長で文藝賞を受賞した若竹さんの話題作も入りましたね。出版されているのは今のところこれだけです。
【直木賞候補】
彩瀬まる「くちなし」
伊吹有喜「彼方の友へ」
門井慶喜「銀河鉄道の父」
澤田瞳子「火定(かじょう)」
藤崎彩織「ふたご」
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この物語は驚くほど昭和だ。主人公の悟は工業デザインの会社で働いている現代の青年。だから、決して古い人間ではないのだけど、生き方も暮らしぶりもデジタルではない。仕事もコンピュータのシミュレーションではなく、模型を造ってクライアントに見せようとする。家に帰れば父親の仏壇に線香をあげ、友人たちとは焼鳥屋で飲むことを好む。
悟には埼玉・東松山の特養に入っている母親がいる。都心から2時間かかるその施設に通うことを彼は少しもいとわない。恋愛小説という謳い文句だけれども、これは母親小説でもある。というよりも、「アナログ」という物語はそう思った方がすんなりと読むことができるのだ。悟の母への思いもまたアナログ的だ。彼は母のことでよく泣く。こんなに泣くかと思うほどよく泣く。過剰といってもいい。
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さて、出た雑誌。先回紹介したのは「Casa BRUTUS」の読書特集でしたが今度は「BRUTUS」の方。特集は「危険な読書」。これもまたまた気になる。「読了後にはこの世界の見え方や今後の人生すら変えちゃうかもしれない」そんな本たちの紹介。いやいや怖いなぁ。目次を見ても危険度が伝わってきます。
これはもう圧倒的なおもしろさ!今年のマイベスト上位に必ず入る傑作だ。1966年に生まれた留津とルツの物語が交互に語られる。2人は両親の名も同じ、後から絡んで来る人々の名前も同じ。まぁ、こういうのをパラレルワールドっていうのかもしれないけれど、そんなことはどうでもいい。川上弘美はこの2人の女性の人生を2017年50歳になるまで、深く軽快に描いていく。
もちろんこの2人、いろいろなことが違う。元々の性格もそうだし、環境も違う。留津は早くに結婚するが、ルツはなかなか結婚しない。進学、就職、恋愛、交友関係、いろいろな場面でそれぞれが迷い、考え、決断し、自らの人生を選び取っていく。いやいや、こういう風にまとめちゃうのは一番つまらない。選び取る、なんてこと、本当にやってるのだろうか?「選ぶということは、なんて難しいことだろう」とルツはうそぶく。まじめすぎる留津は夫や義母に振り回され、流されてばかりだ。しかし、この物語を読んでいる僕らにとっては、そこで彼女たちがつぶやく一言や友人たちの言葉が示唆に富んでいて、救いになったりもする。
物語は後半、彼女たちが年齢を重ねるほどにややこしくなっていくのだけど、どこかで人生の「上澄み」みたいなものがポッカリと浮かんできて、軽やかさが生まれたりもする。う〜ん、おもしろいなぁ。そのうち、2人の他に、琉都や流津や瑠通やるつまで登場して…。
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三軒茶屋にあるカフェ「nicolas」が今日12日から1月12日までの1カ月間、「まっくらやみのまっくろカフェ」になるらしい。「まっくらやみのまっくろ」というのはコレ!
今年の夏に出たミロコマチコの新作絵本。この絵本は僕も大好き!感想を書いています。
まさにミロコマチコワールド全開の傑作!いいですよぉ。で、nicolasの人もこれを読んで「生まれ直したような気持ち」になっちゃったらしい。「まっくらやみのまっくろカフェ」ではまっくろ料理やデザートがメニューに並び、ミロコさんのまっくろドローイングも展示される。今日のオープニングイベントは満席らしいけど、いやいやいやなんだかおもしろそうだなぁ。ミロコマチコファンはぜひどうぞ!詳細はこちら。
続きを読むではまず、出た雑誌。「Casa BRUTUS」、今月の特集は「LIFE DESIGN BOOK 生き方を変える本」。目次を見ると読みたい人の読みたい記事がいっぱい。これは気になる!
出た本。文庫なのですが、1992年に49歳で亡くなった千刈(ひかり)あがたさんの初期の代表作「ウホッホ探険隊」が河出文庫で復刊されました。芥川賞候補にもなり、根岸吉太郎監督が映画化したこの小説、離婚を契機に子供たちと新しい「家族」を作ろうとがんばる女性を描いて、当時、本当に新鮮さを感じた物語です。彼女の小説は、今こそたくさんの人に読んで欲しいし、多くの共感を得られるのではないかと思います。未読の人はぜひぜひ!!!!
これも文庫ですが、小泉今日子の対談集「小泉放談」出ました。対談相手はこの25人!ううむ、すごい。YOU、樹木希林、中野翠あたりが特に気になる。あ、小池知事とも話してるんだ。
続きを読むYOU、浜田真理子、江國香織、吉本ばなな、中野明海、熊谷真実、樹木希林、浅田美代子、平松洋子、上野千鶴子、美輪明宏、高橋惠子、槇村さとる、芳村真理、渡辺えり、いくえみ綾、増田令子、淀川美代子、甲田益也子、伊藤蘭、片桐はいり、湯山玲子、中野翠、広田レオナ、小池百合子