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【文学賞】第37回三島由紀夫賞・山本周五郎賞、ノミネート作発表!選考会は5月16日。三島賞、大田ステファニー歓人さんの「みどりいせき」が気になる!

  今年の三島由紀夫賞と山本周五郎賞の候補作品が決まりました。まずは、三島由紀夫賞候補5作です。

【三島賞候補】

◯久栖博季「ウミガメを砕く」「新潮」2023年6月号掲載

◯鈴木涼美「YUKARI

◯大田ステファニー歓人「みどりいせき」

◯間宮改衣「ここはすべての夜明けまえ」

 さて、三島賞。分かるのはすばる文学賞受賞の大田ステファニー歓人さん「みどりいせき」。これはいろいろと話題になってますね。選考委員の金原ひとみさん、川上未映子さんがかなり褒めてるので気になっています。小砂川チトさんの「猿の戴冠式」は芥川賞候補にもなりましたよね。類人猿との魂の交歓、気になります。久栖博季(くずひろき)さんの作品はまだ単行本化されていませんが北海道在住の方のようです。「彫刻の感想」で新潮新人賞を受賞されています。鈴木涼美さんの「YUKARI」は源氏物語を題材にした話でちょっとタイムリー。間宮改衣さんの「ここはすべての夜明けまえ」は老いない身体を手に入れた女性の家族史とか。

 

  山本周五郎賞、今回は候補が4作と少ないです。三島賞と同じぐらい山本賞の候補作も分かりません。

 

【山本賞候補】

◯小田雅久仁「禍」

◯青崎有吾「地雷グリコ」

寺地はるな「こまどりたちが歌うなら」

◯葉真中顕「鼓動」

 名前が分かるのは、小田さんと寺地さんくらい。前作「残月記」で第43回吉川英治文学新人賞と第43回SF大賞を受賞した小田雅久仁さんの「禍」、帯で恩田陸さんが「この想像力、極限。」と書いてるのが気になってます。寺地はるなさん「こまどりたちが歌うなら」は小さなお菓子会社で働く人たちとの関係を描く物語。あとの2作、青崎有吾さん「地雷グリコ」は、本格頭脳バトル小説という謳い文句が気になります。葉真中顕さんの「鼓動」は殺人事件を起こした引きこもりの犯人と事件を追う刑事の社会派ミステリー。

 というわけで前回同様、予想はまったくできないですが、どんな結果になるのでしょうか?選考会は5月16日です。

 

 

 

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