映画化、決まりました!吉田修一原作映画といえば「悪人」「さよなら渓谷」「怒り」など印象的なものが多いので今回も期待度大です。原作の「犯罪小説集」は実際に起こった事件を下敷きにした5つの物語を収録した短編集で、2016年に出版されています。
映画「楽園」で実際に原作になるのは、5つの中の2つ、「青田Y字路」「万屋善次郎」という物語です。前者のベースになっている事件は、1979年に起こった北関東連続幼女誘拐殺人事件。後者は2013年に起きた山口連続殺人放火事件。つながりのない2つの事件をどうつなぎ、再構成するのか、とても楽しみ。吉田修一さんもコメントしています。
私が描いた「犯罪」と、瀬々監督が思い描く「楽園」が、スクリーンの中でどのように響き合い、どのような「人間」のドラマを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。原作となる二つの短編から飛躍した大きな物語が、そこに生まれることを信じております。
主人公の豪士を演じるのは綾野剛。杉咲花、佐藤浩市の出演が決まっています。監督は映画「64-ロクヨン-」の瀬々敬久。来年公開予定です。「犯罪小説集」、実はまだ読んでません。吉田修一の小説はもっと読みたいんだけどなぁ。よし、これは読むことにしよう。
◯詳細はこちらから。映画のホームページはまだないようです。
◯北関東連続幼女誘拐殺人事件といえば話題になったこの本が思い出されます
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