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【ハウツウ/感想】千葉美波子「どうぶつのししゅう」ーなんだか分からないけれど動物の刺繍って心惹かれるものがある。見てるだけでいいなぁ!

 

 タイトルを見ただけでちょっと手にとってみたくなった。なぜ?いやいやいや、いいじゃないですか、動物の刺繍。よくない?僕はなんだか好きだなぁ。細かい作業は苦手だし、自分でやってみようとは思わないけれど、見てるだけでかなり楽しい。

 著者の千葉美波子さんは刺繍家で本も何冊か出している人。最近は「ステッチ技法」にフォーカスしたシンプルな楽しみ方も提案している、と著者紹介にありました。で、この本、いろいろな動物の刺繍を紹介してるのですが、実はそれだけじゃない。「ようこそ、ここは刺繍のどうぶつえんです。」で始まる序文を読めば千葉さんの考えが伝わってきます。「関係性」をテーマにこの本では「地上の世界」「海の世界」「どうぶつたちの小物」という3つのワールドが広がり、それぞれに住む動物たちの刺繍を楽しみながら、命のことを考えることができるように構成されています。

 

 「地上の世界」は《インドネシア命の森》《暑く乾いた大地》《自然林と山河》《熱帯の原生林》などなど、「海の世界」は《サンゴ礁、みんなの家》《原生生物》など。どんな感じかちょっとのぞいてみたいでしょう?刺繍ですが、個人的にはみっしり?と作られたものが好きなのですが、シンプルな線で描かれた動物たちもなんだかいいなぁ。索引には動物自体の紹介もちゃんとされていて好感が持てます。

 

 後半は刺繍のレッスンと実物大の図案。お気に入りがあったら自分でトライすることもできますよ。う〜ん、動物の刺繍、やっぱりいいぞ!!

◆DATA 千葉美波子「どうぶつのししゅう」 1500円(税別)エクスナレッジ

 
◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピーです)

 

2022.2.24 ううむ、高梨沙羅さんさん。あまり自分を責めないで!!読書は金原ひとみ「ミーツ・ザ・ワールド」。