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【書評】伊集院静「ミチクサ先生」上・下ー漱石の小説は知っていてもその人生をちゃんと知ってる人は少ないかもしれない。そんな人におすすめの1冊!

 


 下巻では2年間のロンドン留学、その途中での子規の死、初めての小説「吾輩は猫である」の大成功。そして、東京朝日への入社から始まる「小説を書く暮らし」が描かれていく。少しだけ残念なの下巻の後半、まさに小説家・漱石の話が駆け足になってしまったこと。その頃の状況はもう少しゆったりと読みたかった。ラストの寺田寅彦と芥川龍之介との会話がしみじみとよかった。 ◆DATA 伊集院静「ミチクサ先生」上・下 各1700円(税別)講談社

 
◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピーです)

 

◯この小説は2023年7月に講談社文庫で文庫化されました。

 

◯伊集院静「ノボさん」もおすすめ!!


2022.2.2 わぁ、なんだか2がたくさん揃った。2は好きな数字!!読書は金原ひとみ「ミーツ・ザ・ワールド」。

 

 

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