さて、出る本。村田沙耶香「世界99 上・下」(3/5)出ます。雑誌「すばる」で2020年11月号から2024年6月号まで3年以上連載されたディストピア大長編。上下2冊の単行本です。まずはアマゾンの紹介文を。
この世はすべて、世界に媚びるための祭り。
性格のない人間・如月空子。
彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。
空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。
ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。
当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。
3年以上にわたる著者初の長期連載がついに書籍化。
村田沙耶香の現時点の全てが詰め込まれた、全世界待望のディストピア大長編!
(以下、下巻紹介文)
私たち、ピョコルンに、全部捨てられるようになりましたよね。
性欲を。出産を。育児を。介護を。人生の時間を食いつぶす、あらゆる雑務を。
14年前、「リセット」を経験した人類は混乱の最中にあった。
しかしラロロリン人の考えた「人間リサイクルシステム」がうまく機能し、やがて社会は再生を迎える。
そして49歳になった空子は「クリーンな人」として、美しく優しい世界を生きている。生まれ育った街「クリーン・タウン」の実家に戻り、同級生の白藤遥とその娘・波とともに。
ようやく訪れた穏やかな社会の中心には、さらなる変貌を遂げたピョコルンがいた。
村田沙耶香渾身の大長編、ここに完結。
都合の良い「道具」・ピョコルンを生み出した果てに、人類が到った極地とは――。
ううむ、村田沙耶香ワールドがさらに進化した感じ。ピョコルンってアレのこと?帯には「究極の思考実験」「現代の創生神話」なんて書いてある、なんだか怖いw!まぁこれは読むしかないかなぁ。でも上下2巻はちょっと。
出た本。文庫化です。松家仁之「沈むフランシス」、新潮文庫から出ました。「火山のふもとで」に続いての文庫化。今月の末には「光の犬」も文庫になります。文庫化が遅れたことについては文庫版「火山のふもとで」の著者あとがきに書いてあるのでそちらを読んで欲しいのですが、松家さんのある単行本が今月発売されることが関係しているようです。で、「沈むフランシス」、アマゾンの紹介文を。
北海道の小さな村で出会った男と女。二人の深まりゆく愛と鮮やかな希望の光を描く傑作。 都会での仕事を三十五歳で辞め、北海道の小さな村で郵便配達をする女。川のほとりの木造家屋で世界中の「音」を集めながら暮らす男。偶然出会った両者は、急速に惹かれあっていく。からだでふれあうことでしか感じない安息と畏れ、そして不意に湧きあがる不穏な気配。その関係が危機を迎えた嵐の夜、決して若くはないふたりが選択した未来とは。深まりゆく愛と鮮やかな希望の光を描く傑作。
これはまさに松家仁之だからこその恋愛小説。2人の思いと北海道の大自然、そのこまやかな描写が見事です、ぜひ!僕の書評も。
出た雑誌。「BRUTUS」最新号は「全国民に贈るサザンオールスターズ特集」。まぁいろいろ言わなくても買う人は買うでしょ。買わない人も買っちゃうかも。僕はもう買っちゃいました。インタビューがいいっす。名フレーズを味わう、という「よむサザン。」も好き。
◯これまでの「出る本、出た本」はこちら!