また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、出た本出る本など、本関連の最新ニュースを届けます。

【絵本】なんだ?なんだ?なんだ!「まっくらやみのまっくろカフェ」、ミロマチコ×nicolas

 三軒茶屋にあるカフェ「nicolas」が今日12日から1月12日までの1カ月間、「まっくらやみのまっくろカフェ」になるらしい。「まっくらやみのまっくろ」というのはコレ!

 

 今年の夏に出たミロコマチコの新作絵本。この絵本は僕も大好き!感想を書いています。


 まさにミロコマチコワールド全開の傑作!いいですよぉ。で、nicolasの人もこれを読んで「生まれ直したような気持ち」になっちゃったらしい。「まっくらやみのまっくろカフェ」ではまっくろ料理やデザートがメニューに並び、ミロコさんのまっくろドローイングも展示される。今日のオープニングイベントは満席らしいけど、いやいやいやなんだかおもしろそうだなぁ。ミロコマチコファンはぜひどうぞ!詳細はこちら。

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2017.12/3週)

 ではまず、出た雑誌。「Casa BRUTUS」、今月の特集は「LIFE DESIGN BOOK 生き方を変える本」。目次を見ると読みたい人の読みたい記事がいっぱい。これは気になる!


 

 出た本。文庫なのですが、1992年に49歳で亡くなった千刈(ひかり)あがたさんの初期の代表作「ウホッホ探険隊」が河出文庫で復刊されました。芥川賞候補にもなり、根岸吉太郎監督が映画化したこの小説、離婚を契機に子供たちと新しい「家族」を作ろうとがんばる女性を描いて、当時、本当に新鮮さを感じた物語です。彼女の小説は、今こそたくさんの人に読んで欲しいし、多くの共感を得られるのではないかと思います。未読の人はぜひぜひ!!!!

 

 これも文庫ですが、小泉今日子の対談集「小泉放談」出ました。対談相手はこの25人!ううむ、すごい。YOU、樹木希林、中野翠あたりが特に気になる。あ、小池知事とも話してるんだ。

 

YOU、浜田真理子、江國香織、吉本ばなな、中野明海、熊谷真実、樹木希林、浅田美代子、平松洋子、上野千鶴子、美輪明宏、高橋惠子、槇村さとる、芳村真理、渡辺えり、いくえみ綾、増田令子、淀川美代子、甲田益也子、伊藤蘭、片桐はいり、湯山玲子、中野翠、広田レオナ、小池百合子

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【写真集】太田康介「やさしいねこ」-町内最弱?家内最弱?いえいえ実は違うのです

 公園で見かけたブサイクな白い野良猫。作者の太田さんはしっぽの柄が特徴的なその猫に「ぽー」という名前を付けた。飼い主のいない猫を保護し、去勢手術を受けさせて元の場所に戻すTNR(Trap Neuter Return 地域猫化)と給餌活動を続けている太田さんの職業はプロのカメラマン。この本は、そのTNRの対象になった一匹の猫と太田夫婦の物語だ。

 

 で、このぽー、よくよく観察してみると、ケガもたくさんしているし、他の猫からもよくいじめられている。どうやら「町内最弱の猫」のようなのだ。それが分かると、ぽーのことが気になってしょうがない太田さん。写真と共にカレのちょっと情けない日々が綴られていく。真摯でてらいのない猫愛に溢れた文章がとてもいい。

 

 しだいに性格がわかってくると、どうやらこの猫、弱いというより争いごとが嫌いなだけらしい。そんな平和主義の猫にどんどんと惹かれていく太田夫妻。そして、胸にしこりがあるようだと病院に連れて行ったのを契機に、ぽーは太田家の猫になるのだ。

 

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【映像化】木皿泉のラジオドラマ脚本集「道草」シリーズがテレビドラマに!9日・16日NHKBSプレミアムで

 年末にうれしいニュース!「すいか」「野ブタ、をプロデュース」「Q10」などの脚本家・木皿泉の伝説のラジオドラマがなんとNHKBSプレミアムで映像化されます。このドラマ、TOKYO FM系で2001年から2005年にかけて放送されていて、シナリオはすでに文庫になっています。知ってましたか?ふふふ、知ってた。持ってる(でも、読んでない、やれやれ)。

 

 放送は「ショートショート木皿泉劇場"道草"」というタイトルで、12月9日と16日、午後11時から30分枠で放送されます。9日は「さよなら不思議ちゃん」と「バンパイアはつらいよ」、16日は「平田家の人々」。どちらも「人生の道草」をテーマに、1話5〜7分のショートショートを連続オムニバスでつないでいくスタイル。前口上があったり、加藤一二三が都内ロケを行うコーナー企画「みちくさひふみん」があったりと盛りだくさんでなんだかおもしろそう。

 

 出演者はマキタスポーツ、門脇麦、鹿賀丈史、荒川良々、杉本哲太、石田ひかり他。詳しくは下の番組ホームページ等を見てみてください。

 

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【コミック】日仏会館ギャラリーで「描くひと 谷口ジローの世界」開催!12月9日から

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 前回の「出る本、出た本」で新作2冊が発売されることを紹介した谷口ジローさんですが、なんと日仏会館ギャラリーで展覧会が開催されることになりました。フランスにはファンも多く、ルーヴル美術館の企画などにも関わっていた谷口さん。その展覧会が日仏会館のギャラリーで開催されるのはなんだかとてもうれしいですね。ホームページでの紹介の文章もとてもいいので、ここに引用したいと思います。

 

「9番目の芸術」と呼ばれる漫画。日々新たな表現が生み出されるこの創造的世界の大きな部分を占める今日の日本漫画の中に、谷口ジロー(1947-2017)の作品はきわめてオーソドックスであると同時に特異な存在感を持って立ち現れる。そして、漫画のもう一つの大きなモメント=バンド・デシネへの強い親和力を持った谷口作品は、日本と同様あるいはそれ以上の読者をフランスおよびヨーロッパ各国で獲得している。本展は、今年2月に世を去った谷口ジローの主要作品の原画を展示して、谷口作品のオリジナルな魅力を探る試みとして企画された。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2017.12/2週)

 さて、出る本。綿矢りさ「意識のリボン」(12/5)出ます。いいタイトル!全8編の短編集ですが、内容もなかなかおもしろそう。これ読みたいな。

 

母親を亡くした二十代の「私」は、「絶対に長生きするからね」と父に誓ったのに、交通事故に遭ってしまう。激痛の嵐の中、目を開けると二メートルほど下に自分の身体を見下ろしていて……。 表題作ほか、姉妹、妻、母親――様々な女たちの視線から世界を切り取り人生を肯定するあたたかさを感じさせる。著者新境地の全八編の短編集。

 

 糸井重里「思えば、孤独は美しい。」(12/5)は、糸井さんの1年分の原稿やツイートの中から心に残る言葉を集めて編む1冊。もう何冊目でしょうか?今回はヒグチユウコさんの装画です。なんだかスゴい!アマゾンでも買えますが、ほぼ日ストアやほぼ日のスペース「TOBICHI」で買うとヒグチさんの絵をプリントしたポストカードがもらえます。いずれにしても、糸井さんの言葉はなかなかおもしろい。

 

○「ほぼ日」で買うならばこちら

 

 そして、なんとうれしい!谷口ジローさんのコミックが2冊出ます。「光年の森」(12/6)はフランスの出版社から依頼されたもので、オールカラー・全5話構成を予定していたそうです。谷口さんが亡くなったために単行本には1話と2話目のネーム。そして。関川夏央さん、久住昌之さん、夢枕獏さんのお別れメッセージが収められています。あぁ、この表紙いいなぁ。それにしても、谷口さんの「死」はなかなか受け入れられない。

 

 もう1冊の「いざなうもの」(12/8)には内田百閒の短編「冥途」が原作で絶筆となった「いざなうもの 花火」など単行本未収録作品や谷口さんのエッセイが収められています。う〜ん、どちらもぜひぜひ読みたい。

 

 さてもう一冊。宇多田ヒカル初めて歌詞集「宇多田ヒカルの言葉」(12/9)も出ます。全歌詞掲載はもちろんのこと、彼女といろいろな人から寄せられた言葉がとても気になる。この人々!!

 

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【絵本】ヨシタケシンスケ「こねてのばして」-楽しいぞ!楽しいぞ!子供と一緒にワイワイ読みたい

 楽しいぞ!楽しいぞ!楽しいぞ!「ヨシタケ史上、いちばんシンプルで読みやすい」を合言葉に作ったというこの絵本。とにかく、こねて、のばすのよ!こねて、のばして、またこねるのよ!


 いかにもヨシタケ的な男の子がパンを作っていく様子をヨシタケさんはテンポよく、言葉と絵で綴っていく。とは言ってもこれ、ハウツウ本なんかじゃありません。なにせヨシタケシンスケなんだから!男の子、パン生地に顔は押しつけちゃうし、一緒に踊っちゃうし、体に生地を巻きつけちゃうし。そのうちコロコロ転がしちゃうし。まさに、なんでもあり!のヨシタケワールド。あぁ、楽しい。調子に乗ってチューもして、においをスースーかいじゃう。そして何ともうれしいラスト!


 これ子供と一緒にワイワイ読んだらサイコーだと思います。子供たちこういうの好きだよなぁ。はい、ではちょっとやってみますか。用意はいいですか?

 

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