また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評・感想、出た本出る本など、本関連の最新ニュースを届けます。

【文学賞】第160回芥川賞・直木賞(平成30年下半期)決定!選考委員講評と受賞者会見をリンクしました

 というわけで、芥川賞は上田岳弘さん「ニムロッド」、町屋良平さん「1R1分34秒」のW受賞、直木賞は真藤順丈さんの「宝島」に決まりました。パチパチパチ。「ニムロッド」1月30日、「1R1分34秒」は1月31日発売のようです。

 

 いつも講評が詳しい産経新聞のネット記事をリンクしましたが、芥川賞は受賞した2作と高山さんの「居た場所」で最終投票になり、W受賞が決まったようです。直木賞は第一回投票で真藤さんの「宝島」が圧倒的な票を集めたのでそのまま決定。「童の神」「信長の原理」を評価する選考委員もいたそうです。詳しくは下のリンクを。

 

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【映像化】映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」-僕らはこんなサリンジャー伝を観たかった

 ツイッターや当ブログで発信していた内容が目に留まったたらしく、試写会に招待された。こういうこともあるのだな。ちょっと得した気分。というわけで、映画の感想。
 
 謎に包まれた人生、といえば、思い出すのがチェスのボビー・フィッシャーとこの映画の主人公 J・D・サリンジャーだ。ボビー・フィッシャーは近年、フィクションや映画にもなったが、サリンジャーの人生が映画化されたのはこれが初めてではないか。彼は奇人変人的な扱いを受けているような気もするし、確かにそういう一面もあったのかもしれない。

 

 しかし、この映画に登場する若き日のサリンジャー(ジェリーと呼ばれている)は、女性にも気軽に声をかけるちょっとナンパな青年だ。大学の文芸コースでも教授に逆らったりもするが、それなりに野心があり、書くことにも意欲的に見える。この教授、実は文芸誌「ストーリー」の編集長ウィット・バーネットで、己の「声」を物語にすることを生徒たちに説いている。彼との出会いはジェリーにとって生涯大きな意味を持つことになる。

 

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【BOOK NEWS】恩田陸「蜜蜂と遠雷」のモデルになったピアノコンクールのドキュメント、本日14日放送

 直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸の青春音楽小説「蜜蜂と遠雷」。松岡茉優や松坂桃李が出演する今秋の映画公開も楽しみです。

 

 さて、この小説はピアノコンクールに挑戦する若者たちの物語ですが、舞台となったコンクールのモデルになったのは、静岡県浜松市で3年ごとに開催されている「浜松国際ピアノコンクール」です。

 

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【書評】宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」-3つの苦い物語。その苦さの中にこそ「人間」がいる!

 杉村三郎シリーズの第5弾。「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」までは大会社のムコ殿という立場で素人探偵だった彼が、前作の「希望荘」から私立探偵になり、事務所を開く。今回の「昨日がなければ明日もない」が私立探偵になってからの2冊目。いろいろと縛りのあった前3作もおもしろかったが、彼がより自由に動けるようになった近作2つが個人的には好きだ。

 

 杉村という人間がよくある鋭さのある探偵ではないのも何だかいい。といっても愚鈍ではなく、愛される人間。どこかで人間をしっかり見ていて、あぁこういうことかと真相に辿りつく。彼には大事件ではなく市井の事件がよく似合う。

 

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【本の雑誌】2018年度「本の雑誌」年間ベスト10、発表!

 さてさて、やっと本の話題。12月に発表された「本の雑誌」の年間ベスト10、年も明けたのでそろそろ掲載してもいいかな?あっ、僕のベスト10と1冊だけかぶってる。なんだかうれしいぞ。ではでは、発表!

 

1Q.B.B.「古本屋台」

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