また、本の話をしてる

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【BOOK NEWS】原田宗典×原田マハ、「やや黄色い熱を帯びた旅人」をめぐる兄妹対談がいい!

 

 

 



 

 

 

 この対談の初出は岩波書店のPR誌「図書」の8月号。僕はそれを読んでいて、おもしろいなぁブログでも紹介しようかなぁ、と思っていたのですが、今回うれしいことにWEBメディア「ほんのひきだし」にほぼ全文が転載され誰もが読めるようになりました。

 

 これは兄・原田宗典の最新の物語「やや黄色い熱を帯びた旅人」をめぐる妹・原田マハとの対談。今はマハさんの方が有名なのかもしれませんが、僕らの世代では原田宗典という作家はなんだか「特別な存在」という気がする人です。コピーライター出身というのも親近感を抱く理由なのかもしれません。

 

 というわけで、この兄妹、対談を読んでもマハさんが宗典氏をしっかりリスペクトしていることが感じられうれしくなってきます。同時にもう「いい大人」の兄妹ですから、照れがあったり少しギクシャクした様子も感じられてそれがなんだかいい味になっています。最近、旅に出ることが多いマハさんの旅論もまた愉快。

 

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【賞いろいろ】第5回料理レシピ本大賞決定!料理部門大賞は瀬尾幸子「みそ汁はおかずです」

 さてさて、今年も発表されました「料理レシピ本大賞」。料理部門の大賞は瀬尾幸子さんの「みそ汁はおかずです」。パチパチパチ!瀬尾さん、第2回でも「ラクうまごはんのコツ」で大賞に輝いてるんですよ。すごし!このタイトルもズバリでいいなぁ。しかも「こんなみそ汁あり?」って驚くようなスーパーみそ汁も紹介されてるらしい。男性読者も多いという珍しいレシピ本、ちょっと見てみたいぞ。

 

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【書評】遠田潤子「雪の鉄樹」-融通の効かない愚かすぎる男を描いて見事な物語!

 遠田潤子は2017年度の本の雑誌ベスト10で第1位に輝いた「オブリヴィオン」を読んだが、これはさらに前、2014年に単行本化されすでに文庫になっている物語。「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベストテン」の1位にもなっている。

 

 これもまた「オブリヴィオン」同様、その「核心」となる部分が分からない。主人公の雅雪はたらしの家に生まれた三代目で庭師をやっている。祖父も父も日々女を連れ込むようなたらし。しかし、彼自体はまじめすぎるほどまじめで融通が効かない。そして、なぜか両親のいない遼平という子とその祖母の世話を焼いている。祖母には屈辱的な扱いを受け続けているのだが雅雪は何をされても抵抗しない。14年前に「何か」が起こったのだ。彼はさらに「誰か」がやってくるのを待ち続けているようだ。「何か」とは何なのか、「誰か」とは誰なのか、物語の中盤になってからでないとすべては分からない。

 

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【ドラマ】のん主演、LINE NEWSオリジナルドラマ「ミライさん」始まってます!

 のんさんの女優復帰ドラマがスタートしました。映画が何本かありましたが、連続ドラマは「あまちゃん」以来。LINE NEWSのオリジナルドラマっていうのものんさんらしくていいなぁ。全5回で先週の土曜日20時に配信されたのが1回目。あとの4回はこれから土曜日ごとの配信になります。

 

 第1話見逃したという人も下の公式サイトで最新話の動画がアーカイブ配信されているので、第2話が始まる前までにぜひぜひ!もちろんLINEでの視聴も可能です。

 

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【書評】辻村深月「かがみの孤城」-子供たちへ、この力強いエールを!

 今年の本屋大賞受賞作。プロローグ的な最初の見開きページから胸が締めつけられるような思いになる。学校でいじめを受けた主人公のこころは不登校になり、ずっと家に引きこもっている。そんなある日、部屋の鏡が光り、手を伸ばした瞬間、中に引き込まれていった。そこで待っていたのは狼の面をつけた女の子。そしてこころと似た境遇にあるらしい6人の中学生。9時から17時までいられるその不思議な城の中で、彼らはある課題を突きつけられる。期限は約1年。


 7人の男女にはそれぞれの事情があり、それぞれの思いがある。彼らは、最初は反発しあいながらも次第に関係を深めていく。そして、ある日、転換点となるような「出来事」が起こる。そこでは、パラレルワールドという言葉も語られ、そして…。実はこの物語、未読の人に教えられることは本当に少ない。この転換点からの怒涛の展開は驚きに満ち満ちている。終盤、次から次へと様々なことが明らかになり、そこから振り向いてもう一度物語を見れば、新しい景色がパーッと広がる。

 

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