なんとか決定しました。いつも読書ノートを見ながら決めていくのですが、今年は本当におもしろい本ばかりで10本に絞るだけでも大変でした。まずは「今年刊行されて僕が読んだ本のトップ10」を発表します。それぞれの書評にリンクしています。
1角田光代「坂の途中の家」
2村田紗耶香「コンビニ人間」
3恩田陸「蜜蜂と遠雷」
4ミロコマチコ「けもののにおいがしてきたぞ」
5ヨシタケシンスケ「なつみはなんにでもなれる」
6ひこ・田中「ハルとカナ」
7原田マハ「暗幕のゲルニカ」
8朝井リョウ「何様」
9川上弘美「大きな鳥にさらわれないよう」
10 片岡義男「コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ」
角田さんの「坂の途中の家」は2月に読んで、その時点で今年のベストかもしれない、と書いています。読後の印象が今もまだしっかりと残ってるので1位はもうこれしかないです。角田光代という作家は様々なジャンルの小説を書いていてそれだけでもすごいですが、彼女の社会派小説の力強さには脅威さえ感じます。とにもかくにも、パチパチパチ!
「コンビニ人間」「蜜蜂と遠雷」このあたりは文句なしの上位。芥川賞を取った前者、そして、後者は今回の直木賞候補。取れるかな?ぜひぜひ取って欲しいぞ。
ミロコマチコとヨシタケシンスケ、この2人の絵本が上位を占めたのは本当にうれしいです。ミロコマチコワールド大爆発の「けもののにおいが〜」、そして、こんな発想ヨシタケさんしか思いつかない!すごいすごいの「なつみはなんにでも〜」、もちろん2人は来年も大注目です。さらに、児童文学の傑作が一冊。ひこ・田中さん、あぁ〜この人の存在を知らなかったなんて…恥ずかしい。ぜひぜひ読んでみてください。驚きです。
そして、後半、原田マハ、朝井リョウ、川上弘美と好きな作家の好きな物語がランクイン。これからも読み続けたい人々です。ラストは片岡義男の自伝のようなそうでないような小説が入りました。片岡義男の小説を読める幸せ、というのが僕たちにはあるんだな。いいよなぁ。というわけで全10冊。うん、個人的にはいい感じ。で、あとひとつ。こんなベスト5も。
◯今年刊行ではないけれど今年読んだ本トップ5
1ジュンパ・ラヒリ「べつの言葉で」
2ピエール・ルメートル「その女アレックス」
3ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」
4ほしよりこ「逢沢りく」
5村田紗耶香「消滅世界」
なぜか外国文学が上位3冊。そして、マンガも入ってよかったよかった。村田さん、こっちも大好きです。この5冊が上のトップ10に入ってくるともうはちゃめちゃになっちゃいます。どれが落ちるのか。ううううむ…。
いかがでしたか?評価が同じ本はあったでしょうか。ま、いいけどさ。人それぞれで。というわけで、今年はこれでおしまい。新年はいつから始まるか、特に決めていません。ではでは、良いお年を。ブログ見てもらってありがとうございました。じゃね!
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