文化放送のグランプリで浮かれ過ぎて発熱、3日間ほど寝込んでしまった私です。アホですね。で、恒例のマイベストブックの発表。ううむ、今年はどっしりとした本をあまり読んでないような気がします。いや、まぁ、例年そうなんですが。でもなんだかおもしろいトップ10。僕らしくていいかっ!(書評もぜひ読んでみてください)
1木皿泉「さざなみのよる 」
2「脚本家 坂元裕二」
3片岡義男「珈琲が呼ぶ」
4窪美澄「じっと手を見る」
5ヨシタケシンスケ「それしかないわけないでしょう」
6 塩田武士「歪んだ波紋」
7宮部みゆき「あやかし草紙」
8村田沙耶香「地球星人」
9「谷口ジロー 描くよろこび」
10 ペク・ヒナ「あめだま」
「さざなみのよる 」、パチパチパチ!読んだ時から、もうこれは今年のベストかも、と思っていましたが、その後、トップを揺るがす1冊は出てきませんでした。死んじゃってもしっかりといろいろな人の心に残り続ける主人公なすみと彼女が残したコトバたち。まさに、木皿泉ワールド!来年はドラマをぜひぜひ見たいぞ。
2、3、9位と小説じゃないものがランクイン。「脚本家 坂元裕二」は何度も何度も拾い読みしたくなる1冊。おかげで白い表紙が黒ずんできました。片岡さんのエッセイはもう最高!コーヒー超え、ビートルズ超えのミラクル本。「谷口ジロー 描くよろこび」はとにかくディープに谷口さんのことが分かるうれしい1冊。ファン必携です。
小説では窪美澄さん、塩田武士さん、宮部みゆきさん、村田沙耶香さんがランクイン。年末のこの時点で、どれだけ登場人物とその世界が自分の中で動き出すかをポイントに選びました。「普通の人々」への優しい眼差しを感じる窪さんの「じっと手を見る」、既存のメディアからネットニュースまで、その存在意義を問う塩田さんの「歪んだ波紋」、シリーズ第1期完結、上手くて巧くてすごく怖い宮部さんの「あやかし草紙」。ここまでやるのかという究極の表現に挑みながらもテーマをキチンと浮かび上がらせる村田さんの「地球星人」。ううむ、みんな本当に強いなぁ。パチパチパチ!
絵本ワールドではヨシタケシンスケさん、選ぶ段階ではさらに2冊が入ってたのだけど、最新刊で柔らかくて強いこれを選びました。ペク・ヒナさんの「あめだま」、好きだわぁ。
さて、「今年読んだけれど、今年刊行ではない本のトップ5」も毎年発表してるのでそれも。
1 松家 仁之「光の犬」