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【絵本】ミロコマチコ「ねこまみれ帳」-あ〜この猫まみれ感がたまらない!猫好きもそうでない人もぜひっ!!!

 まみれてる!まみれてる!しっかり猫にまみれてる!これは、小さな頃からいつも猫がそばにいた絵本作家ミロコマチコが、猫たちとの様々なエピソードをイラストと文章で描き綴ったねこまみれエッセイ集だ。

 

 最初の方は、彼女が初めて飼った白くてふわふわの大きなオス猫、鉄三(てつぞう)とのエピソードがまとめられている。これはカレンダーにもなっていて、それがきっかけで「てつぞうはね」という彼女の絵本は生まれたらしい。鉄三は、病院で手術を受けた時には手足をガムテープでぐるぐる巻きにされたほどのあばれ猫。いつも白い毛に絵具の色がついていてミロコさんの「作品の一部」になっていたらしい。

 

 そんな鉄三が亡くなって、その後、少し経ってからやってきたのが外房線の近くて拾われた兄弟猫のソトとボウ。3分の2は彼らの話。後半には「ソトボウの大脱走」と「うちの子になるかい?大作戦」というマンガ仕立てのエピソードがあるのだけれど、何だかこれを読んでいると大島弓子さんの「グーグーだって猫である」やその続編「キャットニップ」シリーズを思い出してしまう。あまりに猫愛が強くて、それが本の中に収まりきれずに大きくはみ出してしまってる、その感じがよく似ているのだ。猫好きの思いは変わらない。

 

  「どうやら猫がいない生活が、できない体になってしまったようだ」とラストにつぶやくミロコさん。自分が死んだら鉄三とまた一緒に暮らしたい、と思い願っている。あ〜この猫まみれ、たまらない。猫好きの皆さんはもちろん、そうでない人もぜひぜひどうぞ!!

 

○ミロコマチコの他の本の感想や情報はこちら

 

○ミロコさんと猫たちの話、この記事が面白かったです。

 

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