作が川平慈英ということでたぶん沖縄の話だなと思った。ミロコマチコの絵と沖縄はベストマッチだと期待はしたが、川平さんがどんなものを作ったのか?ミュージカルやトークではいい味を出している人だけど、絵本はどうなんだろう?不安があったことも確か。
でも全然杞憂だった。川平さんの文章、思った以上にいい。ムダのないシンプルなフレーズで綴られるのは友と過ごした幼い頃の沖縄。それに呼応するミロコさんのパワフルな絵!いいぞ、いいぞ。最初の見開き、「デイゴが かぜにおどってる」のデイゴの木の赤!その下に2人の男の子。次の見開き、「たいようがわらってる」のお日様の強烈な黄色!踊る男の子たち。ハイビスカスにカジュマルの森!サトウキビ畑!シーサー!ケンカしても、はい!仲直り。合いの手のように入る「たいようがわらってる」がリズムを生み出す。台風がきて、魚たちが吸い上げられ、そして…。
ミロコさんの絵は思ってた以上の大爆発!いやいやスゴイ。台風一過、ちょっと静かなラストもいい。オキナワ感満載のこの絵本、く〜!痺れたっ!