紹介しようと思ってちょっと時間が経っちゃったのですが、「ほぼ日」で連載された糸井さんと絵本作家ヨシタケシンスケさんの対談「絵本の懐は深いぞ。」、これがなかなかおもしろかったです。この対談は絵本雑誌「MOE」の40周年記念展の記念イベントとして行われたもの。
「MOE」って雑誌のおもしろさは僕も薄々感じていましたが、2人の話を聞いて激しく納得。話はさらに絵本自体の懐の深さ、ヨシタケワールドの話へと進んでいきます。最近は絵本なんて見たことも読んだこともない、という大人の人々にぜひぜひ読んで欲しい対談です。読み終えたらきっと、ヨシタケさんの絵本を手に取ってみたくなりますよ。少しだけ対談からの引用を。
『MOE』の持つ懐の深さは、
実はそのまま「絵本」自体の
懐の深さでもあるらしいぞと。(ヨシタケ)
横尾忠則とヨシタケシンスケは同じ。
共通して言えるのは
「自分から何かやりたいと思ったことはない」
「頼まれるからやる」
「流れに任せてやる」
「なんかあんまり考えないでやる」。
‥‥で、
「途中でやめようかなと思ったらやめる」。(糸井)
- そうなんです。
- だからぼくは絵の持ってる不確かな部分を
- 「悪用」してるんですね(笑)。(ヨシタケ)
- すごく冷たい言い方すると
「情のない絵本」なんですよ。
でも「情がない」からこそ、
そのパーツがいろんな表情を見せてくれる。(糸井)
ぼくが絵本作家になって
いちばんビックリしたのもそこで、
「絵本って、やっちゃいけないことが
こんなにないんだ!」
という。(ヨシタケ)
その話を聞いても、やっぱり絵本は、
ポピュラーソングに似てるなあ。(糸井)
◯対談ページはこちら。全5回です
◯絵本雑誌「MOE」のHP。最新号にはヨシタケさんの新作絵本が付録に
◯ヨシタケさんの絵本の中では特にこの辺りが好き!感想書いてます
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