出る本、文庫化です。ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」(3/15)、講談社文庫から出ます。2020年の本屋大賞翻訳小説部門第2位、Twitter文学賞海外編第1位に輝いたこの小説。ルシア・ベルリンは「死後10年を経て再発見された奇跡の作家」と言われ大きな話題になった小説集です。アマゾンの紹介文を!
毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。
道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)。
波乱万丈の人生から紡いだ鮮やかな言葉で、本国アメリカで衝撃を与えた奇跡の作家。大反響を呼んだ初の邦訳短編集。
これ、気にはなっていたのですが、なかなか海外文学まで手が回らない私。でもでも、買うぞ!!
で、この小説、映画化も決定しています。監督はあのペドロ・アルモドバル!!ケイト・ブランシェットの出演も決まっているようです。ううむ。ペドロ・アルモドバルの映画大好きなんだよなぁ。こちらも気になる!
さて、もう1冊出る本。いろいろ話題の多い塩田武士、新作が出ます。「朱色の化身」(3/16)。どんな話だろう?こちらもアマゾンの紹介文を!
「知りたい」――それは罪なのか。
昭和・平成・令和を駆け抜ける。80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説。
「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」
ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。作家デビュー十年を経た著者が、「実在」する情報をもとに丹念に紡いだ社会派ミステリーの到達点。
塩田さん、社会派ミステリーといえる「ゆがんだ波紋」や「罪の声」はすごくおもしろかったのでこの小説もすごく気になります。福井の大火かぁ。これはぜひぜひ読みたいです。
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2022.3.14 ロシアの侵略はロシアの終わりの始まり、だと強く思う。読書は川上未映子「春のこわいもの」。