今年度の三島由紀夫賞と山本周五郎賞が決まりました。三島由紀夫賞は岡田利規さんの「ブロッコリー・レボリューション」が受賞。パチパチパチ!!「新潮」の2月号に掲載されていて単行本は6月30日発売予定です。アマゾンから紹介文を。
泣いているのはたぶん、自分の無力さに対してだと思う。演劇界の気鋭が描くこの世界を生きるわたしたちの姿。15年ぶり待望の小説集
そうか、演劇の方ですね。その辺ちょっと疎くてすみません。こちらで冒頭部分の立ち読みができます。
個人的には永井みみさん「ミシンと金魚」を応援していたのですが残念でした。
選考委員/川上未映子、高橋源一郎、多和田葉子、中村文則、松家仁之
山本周五郎賞は砂原浩太朗さんの「黛家の兄弟」に。パチパチパチ!砂原さんは前回も「高瀬庄左衛門御留書」でノミネートされていました。「黛家の兄弟」もこれに連なる物語。砂原さんは時代小説で今一番注目の人だと思います。これもアマゾンの紹介文を。
第165回直木賞、第34回山本周五郎賞候補『高瀬庄左衛門御留書』の砂原浩太朗が描く、陥穽あり、乱刃あり、青春ありの躍動感溢れる時代小説。
道は違えど、思いはひとつ。
政争の嵐の中、三兄弟の絆が試される。
『高瀬庄左衛門御留書』の泰然たる感動から一転、今度は17歳の武士が主人公。
神山藩で代々筆頭家老の黛家。三男の新三郎は、兄たちとは付かず離れず、道場仲間の圭蔵と穏やかな青春の日々を過ごしている。しかし人生の転機を迎え、大目付を務める黒沢家に婿入りし、政務を学び始めていた。そんな中、黛家の未来を揺るがす大事件が起こる。その理不尽な顛末に、三兄弟は翻弄されていく。
令和の時代小説の新潮流「神山藩シリーズ」第二弾!
というわけで、これは前作「高瀬庄左衛門御留書」からぜひ読みたいですね。
選考委員/伊坂幸太郎、江國香織、荻原浩、今野敏、三浦しをん
【三島賞他の候補作】
◯金子薫「道化むさぼる揚羽の夢の」
◯川本直「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」
◯九段理江「Schoolgirl」
◯永井みみ「ミシンと金魚」
【山本賞他の候補作】
◯吉川トリコ「余命一年、男をかう」
◯葉真中顕「灼熱」
◯一穂ミチ「砂嵐に星屑」
◯一條次郎「チェレンコフの眠り」
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