また、本の話をしてる

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【ドラマ】「カーネーション」の脚本家渡辺あや、4年ぶりの脚本「ワンダーウォール」、明日25日放送!!

 なぜか連日のドラマの話題。ま、いいか。現在夕方にやっている(国会や相撲で休止多すぎ!)朝ドラ「カーネーション」の再放送でさらに評価を高めている脚本家・渡辺あや。久々のドラマはNHK京都制作のスペシャルドラマ「ワンダーウォール」。京都にある大学の老朽化した学生寮を舞台にした物語だ。まずは、番組ホームページからそのあらすじを。

 

千年の都・京都は、
10人に1人が学生という若者の街。
その片すみに、ちょっと変わった学生寮がある。

一見無秩序のようでいて、
磨きぬかれた秩序が存在し、
一見めんどくさいようでいて、
私たちが忘れかけている言葉にできない“宝”が
詰まっている場所。

そんな寮に、
老朽化による建て替えの議論が巻き起こる。
新しい建物へと建て替えたい大学側と、
補修しながら現在の建物を残したい寮側。
効率と愛着。
管理と自由。
双方の意見は平行線をたどり、
ある日、両者の間に壁が立った。

そして寮生たちの前に、
1人の美しい女性が現れる。
乱される寮生たちの心と
磨き抜かれていたはずの秩序。
一人一人の胸の内に秘められた思いが、
明らかになっていく。

純粋ゆえに不器用な寮生たち。
その輝きと葛藤の青春物語。

 

 

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【ドラマ】「コード・ブルー 」今日深夜から5夜連続スピンオフドラマ放送、28日にはスペシャルドラマも!

 はいはい、時々ドラマーになっちゃう私です。え〜っと、27日からスタートする映画「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の公開を記念して、フジテレビで「コード・ブルー」のスピンオフとスペシャルドラマが放送されます。スピンオフは若手フェローたちの5夜連続5エピソード。各15分です(あ、最後は20分だ)。放送予定は以下の通り。関東ローカルの但し書きがあるので、他は放送時間が違ったり放送がなかったりするのかも。申し訳ありませんが、調べてみてください。

 

7/23(月)24:25~24:40
7/24(火)24:25~24:40
7/25(水)25:25~25:40
7/26(木)24:25~24:40
7/27(金)24:55~25:15
*全て関東ローカル

 

 スペシャルドラマの方は昨夏放送されたドラマの3rd Seasonと映画の架け橋になる物語のようです。28日の21時から23時10分まで。詳しくは下で。「コード・ブルー」ずっと見てるからこれも録画して見ようっと。このシリーズの戸田恵梨香が好き。

 


◯映画の公式サイトはこちら


 

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【書評】米澤穂信「満願」-ミステリー3冠!NHKでドラマ化!技巧が凝らされた「夜警」に強く心惹かれる

 2014年に刊行され、その年の「このミスがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリーが読みたい!」ですべて1位。山本周五郎賞も受賞した米澤穂信のミステリー短篇集。僕自身は「ミステリー読み」ではないので、興味を持って文庫本を買ったものの、積ん読タワーの中に紛れ込んでいた。

 

 今回、よし読んでみよう!と思ったのは、すでに当ブログで書いたように秋にNHKでドラマ化されるから。収録作6篇のうち3篇が1時間ドラマとして3夜連続で放送される。


 個人的に一番好きなのは、ドラマにもなる「夜警」だ。冒頭、23歳の川藤巡査の死が伝えられる。彼は暴漢を説得しようとして切りかかられ、人質を守るために発砲したが命を落としてしまった。物語の語り手は川藤が配属された交番の上司、柳岡巡査長だ。柳岡は交番に配属された川藤の言動を見て、彼の警官としての資質に疑問を抱く。「川藤、ちょっと、厳しいですね」という他の部下の評価もそれを後押しする。さらにエピソードが重なり彼に対して「胃のあたりに不快な塊を感じる」ようになるのだ。

 

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【映像化】ドラマ「下町ロケット」続編決定!本日発売の「下町ロケット ゴースト」を原作に秋ドラマに登場

 先日、このブログでも新刊として紹介した池井戸潤の「下町ロケット」シリーズ3作目「下町ロケット ゴースト」のドラマ化が決まりました。10月スタートの秋ドラマでキャストは主演の阿部寛をはじめ前回同様、スタッフは演出・福澤克雄は同じですが、脚本が「小さな巨人」「ブラックペアン」の丑尾健太郎にかわります。日曜21時の日曜劇場枠での放送です。

 

 2015年の前回放送の大ヒットは記憶に新しいところ。最終回の平均視聴率は22.3%もいったそうです。1冊目の「下町ロケット」だけが原作かと思っていたら、6話から朝日新聞に連載されていた続編「下町ロケット ガウディ計画」の内容に移って驚いたのを覚えています。

 

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【文学賞】第159回芥川賞は高橋弘希さん「送り火」、直木賞は島本理生さん「ファーストラヴ」に!選考委員講評も

 さてさて、決まりましたね。僕も予想をしていたのですが、今回はどちらも外れました。芥川賞は過去3度候補になっていた高橋弘希さんの「送り火」に。パチパチパチ!デビュー作の「指の骨」で新潮文学賞、「日曜日の人々」で野間文芸新人賞を受賞されています。名前はもちろん知ってるけれど、僕は読んだことがないです。

 

 類似表現が話題になった北条裕子さん「美しい顔」は落選。というか、ネットで全文掲載されていますが、類似以前の問題で文章がヘタ。これで芥川賞はないだろう。下の講評で詳しい選考過程が分かるのでぜひ読んでみてください。

 

◯島田雅彦選考委員の芥川賞講評

 

 

 直木賞は島本理生さんの「ファーストラヴ」。こちらもパチパチパチ!「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞、芥川賞候補に4回なっています。純文学の人というイメージが強かったので少し驚きましたが、下の講評を読んで触手が動きました。候補作で唯一読んでいて、ずっと応援している窪美澄さんの候補作「じっと手を見る」は初回投票では一位だったそうです。かなりの接戦だったみたいで残念無念!

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2018.7/3週)

 出た本。直木賞を受賞した「下町ロケット」の第2弾、池井戸潤「下町ロケット ガウディ計画」が文庫になりました。2015年のTBSのドラマでは5話までが「ロケット編」で6話から「ガウディ編」になっていました。ロケットから人体へ、佃製作所が新たな戦いの場に挑む設定がおもしろかったです。ま、池井戸潤の小説はどれもおもしろいのですが。未読の人はぜひ!

 

 出る本。さらに「下町ロケット」!待望の最新刊「下町ロケット ゴースト」(7/20)、出ます。あの帝国重工の業績悪化に始まって、今回もいろいろとドラマがありそう。本も読みたいけど、これもテレビで見たいぞ。

 

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【映像化】「ざんねんないきもの事典」、NHKのEテレでアニメ化決定!8月に放送予定

 なんかお知らせしなければならない情報があったな、と思っていたのだけど、これだこれだこれだ。大ヒットで続編、続々編まで出ちゃった「ざんねんないきもの事典」、なんとNHKのEテレでアニメになります。放送予定は以下の通り。

 

8/6〜10日 AM9:50~9:55

8/13〜17日 AM9:30~9:35

 

 各5分×10回放送ということになりますね。このブログでは紹介していませんが、僕も続編までは読んでいます。「アライグマは食べ物をあらわない」とか、え〜っ!と思うような動物のざんねん豆知識をシンプルにまとめた本ですが、これ、タイトルの勝利だなぁ。こういう内容の本って今までもあったような気がするけれど、それを「ざんねんないきもの」という「括り」にしちゃった。タイトルを考えたのは編集者なのか、今泉さんなのか、いずれにしても見事!!

 

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