さてさて、決まりましたね。僕も予想をしていたのですが、今回はどちらも外れました。芥川賞は過去3度候補になっていた高橋弘希さんの「送り火」に。パチパチパチ!デビュー作の「指の骨」で新潮文学賞、「日曜日の人々」で野間文芸新人賞を受賞されています。名前はもちろん知ってるけれど、僕は読んだことがないです。
類似表現が話題になった北条裕子さん「美しい顔」は落選。というか、ネットで全文掲載されていますが、類似以前の問題で文章がヘタ。これで芥川賞はないだろう。下の講評で詳しい選考過程が分かるのでぜひ読んでみてください。
◯島田雅彦選考委員の芥川賞講評
直木賞は島本理生さんの「ファーストラヴ」。こちらもパチパチパチ!「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞、芥川賞候補に4回なっています。純文学の人というイメージが強かったので少し驚きましたが、下の講評を読んで触手が動きました。候補作で唯一読んでいて、ずっと応援している窪美澄さんの候補作「じっと手を見る」は初回投票では一位だったそうです。かなりの接戦だったみたいで残念無念!
◯北方謙三選考委員の直木賞講評
◆今回の候補作品は以下の通りです
【芥川賞候補】
◯古谷田奈月「風下の朱」(早稲田文学初夏号)
◯高橋弘希「送り火」(文學界5月号)
◯北条裕子「美しい顔」(群像6月号)
◯町屋良平「しき」(文芸夏号)
◯松尾スズキ「もう『はい』としか言えない」(文學界3月号)
【直木賞候補】
◯上田早夕里「破壊の王」
◯木下昌輝「宇喜多の楽士」
◯窪美澄「じっと手を見る」
◯島本理生「ファーストラヴ」
◯本城雅人「傍流の記者」
◯湊かなえ「未来」
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