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【書評】平松剛「磯崎新の「都庁」」-相手は「天皇」丹下健三、磯崎新は出来レースにどう挑むのか?

 

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ 磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ
平松 剛

文藝春秋 2008-06-10
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 これは、戦後日本最大ともいわれた東京都庁の建築コンペの話である。

実はこのコンペ、それまでの経緯を見ても、審査員の顔ぶれを見ても、

「天皇」丹下健三の事務所が圧倒的に有利で、当時は「出来レース」と

さえいわれていたそうだ。「ぶっちぎりで勝とう!」と連呼する丹下。

それに立ち向かうのが全9社のうち唯一の弱小?事務所、磯崎アトリエ

の磯崎新だ。

 

 丹下対磯崎、著者平松剛がなぜこの2人の対決に注目したのかといえ

ば、磯崎は丹下の愛弟子だったからだ。そして、この2人はその時すで

に、戦後日本を代表する建築家でもあったのだ。内容をコンペにしぼっ

て書く、という方法もあっただろう。しかし平松は、丹下の人生を描き、

磯崎の人生を描き、それによって、日本建築史のメインストリームを描

く道を選んだ。だから、コンペ結果のくだりなどはあっさりしすぎてい

て、ややおもしろ味にかける。ま、大逆転など起こるはずもない出来レ

ースですからね。それにしても、都側の意向も無視して、唯一「低層案」

をぶつけた磯崎、大した男である。ラストがとてもいいのだが、このラ

ストは読んでのおたのしみである。

 

               ◯ ◯

 

2010.8.30 父親が建築家なのにうちは兄弟二人とも文系、どういうこ

とだろ?でも、建築はけっこう好き「建もの探訪」なんて録画して毎週

見てるもん。

 

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