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【書評】糸井重里/古賀史健「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」-糸井重里という人間に興味がある人ならぜひ!

 まず薄いことに驚いた。こんなに薄いのか!「あとがきにかえて」という糸井さんの文章の中にこのインタビュー集のすべてがあるような気がするし、この薄さもそこに内包されている気がする。ちょっと引用してみる。

 

ぼくという人間が、いっぱしの人物でないことが、こういう本をつくりにくくしているはずだし、いっぱしのなにかであることにあんまり価値をおいてないことも、さらに念入りに内容を弱くしているはずだとは思っている。

 

 糸井重里という人はいっぱしの人物ではある。だから、書きようによっては「それなり」の評伝?ができたかもしれない。でも彼はそこに価値をおいていないし、その「いっぱし感」を恥ずかしがっている。いやいやそんなのやめてよ、と思ってる。古賀史健というインタビュアーがいたからこそこの本は「いい感じ」で成立しているのだ。

 

  内容的に興味深いのは最初の章で語られる父親とのこと、そして、学生運動のこと。さらにコピーライター時代のこと、作詞のこと、広告のクリエイティブについて。堤清二さんや岩田聡さんとの交流。「MOTHER」のこと、「ほぼ日」のこと、その転機となった3.11のことなどなど、過不足なく意外とノーミツに語られている。この薄さにしては内容は濃い。

 

 そのかわり「徳川埋蔵金」のことや「釣り」のこと。ジャイアンツ愛などへの言及はない。それでもこれはなかなかおもしろいし、心に残る言葉も多い。コピーライターを辞めた理由も非常に納得できるものだ。あえて具体的な内容については触れないけれど糸井重里という人間に興味がある人にはぜひぜひ読んでもらいたい一冊だ。

 

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