さてさて今週は1「本」勝負!出る本、今年の文藝賞を受賞した若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(11/17)出ます。河出書房主催の文藝賞は、綿矢りさなど若手の受賞が多い感じだったのですが、若竹さんは63歳の主婦で歴代最年長。もうこれだけで興味津々!タイトルにも心惹かれます。アマゾンの紹介を引用してみますね。
74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
おらの今は、こわいものなし。
結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。
身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。
「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――
青春小説の対極、玄冬小説の誕生!
*玄冬小説とは……歳をとるのも悪くない、と思えるような小説のこと。
新たな老いの境地を描いた感動作。第54回文藝賞受賞作。
主婦から小説家へーー63歳、史上最年長受賞。
青春小説の対極の玄冬小説、っていうのがいいですね。語りは東北弁、地の文は標準語にしてリズム感を生み出してるようです。選考委員他の評判もなんだかいいですよ。
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