また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2018.2/4週)

 さて、出た雑誌。「ケトル」最新号vol.41は特集「北の国からが大好き!」、この表紙だけでもう心惹かれます。内容も名言集から芥川賞作家で富良野塾出身の山下澄人さんのインタビューまでかなり充実。これは買っちゃいそう。

 

 さらに出た雑誌。先号のドラマ特集もおもしろかった「美術手帖」の3月号は特集「言葉の力。」!「美術、詩、短歌、演劇、音楽、ラップ ジャンルを横断する言語表現の現在地」と副題が付いている。これはぜひぜひ読みたいぞ。

 

 出る雑誌。「Hanako」の最新号(2/22)は吉祥寺特集。最近は店の入れ替えが激しいこの街、さて未来はあるのか?特集タイトルは「吉祥寺だからかなうこと。」第2特集は下北沢!

 

  出る本。木皿泉のエッセイ「木皿食堂3 お布団はタイムマシーン」(2/21)出ます。木皿エッセイは文句なく楽しいです。で、そろそろ連続ドラマ、やらないかなぁ。やってもいいよなぁ。期待!!!

 

 さてさて、中島京子「樽とタタン」(2/22)は期待度大の短編集。「心にじんわりと染みる読み心地。甘酸っぱくほろ苦いお菓子のように幸せの詰まった物語」と紹介にあります。ちょっと軽めの感じもするけれど、中島京子さんの小説はジワっと深い。これも読みたいぞ。

 

 

◯これまでの「出る本、出た本」はこちらから


2018.2.18 いやぁ、羽生すごかった。宇野くんもパチパチパチ。カーリング、男子も女子もがんばってる。4強に残るといいなぁ。読書は片岡義男「珈琲が呼ぶ」。

 

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【映像化】映画「リバーズ・エッジ」明日公開!映画と岡崎京子がよくわかる全5冊を紹介!!

 映画、いよいよ始まりますね。映画化は誰かがやるだろうと思っていましたが、コミックでもう完成されちゃってる作品なので、個人的にはまったく期待していませんでした。コミックのファンにはこういう人が多いかもしれません。でも、試写を観た人の評判はかなりいいようです。どんな映画になったのかな?

 


 さて、このブログでもすでに紹介したものもありますが、映画公開を受けて関連本が出ています。「文學界」の最新号は「岡崎京子は不滅である」、そうだ!そうだ!文句あるか!の大特集。吉本ばななと映画の主演女優・二階堂ふみの対談など盛りだくさんの内容です。

 

 新曜社から出る「エッジ・オブ・リバーズ・エッジ」(2/16)はコミックへのオマージュで執筆者がすごい!最果タヒ、奈良美智、辻村深月、長島有里枝、佐々木敦、椹木野衣、山内マリコ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、二階堂ふみ、小沢健二、祖父江慎などなど。タイトル、かっこいいぞ。

 

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【文学賞】第8回Twitter文学賞は、今日締め切りです。投票したい小説がある人はぜひ!

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 今年で8回目を迎えた「Twitter文学賞」、やっとちゃんとしたホームページができていました。毎年、盛り上がってる気がしないのだけど、応援したいので投票はしました。いつも、前年度のマイベスト本を投票するので、国内部門は川上弘美「森へ行きましょう」、海外部門も投票したいのだけどベストテンに海外本は1冊も入っていないので残念ながら棄権しました。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2018.2/3週)

 さて出た本。山中伸弥×羽生善治「人間の未来 AIの未来」は気になる対談集。アマゾンの紹介は次の通り。

 

10年後、100年後の世界と日本の未来を、ノーベル賞学者と国民栄誉賞棋士、最高の知性を持つ二人がとことん語り合う!


iPS細胞、将棋界とAIといった二人の専門分野に加えて、「ひらめき」「勘」の正体、世界で通用する人材をつくるにはどうするか、人間は不老不死になれるかといった、人類の普遍的なテーマについても熱く討論する。

 こういう異分野の人たちが対談すると、思いがけない話が出てきておもしろいんだよなぁ。気になる、気になる!!

 

 出る本、というか雑誌。「MONKEY vol.14」(2/15)の最新号の特集は「絵が大事」、文学と絵の関係をあらためて見つめ直し、その相乗効果を探る特集です。ウィリアム・ブレイクのこと、小川洋子とジョン・クラッセンの新たな創作など、これも読みたいぞ。

 

 映画の公開が迫った岡崎京子原作の「リバーズ・エッジ」。先週も「文學界」が特集を組んでいることを紹介しましたが、こんな本も出ます。「エッジ・オブ・リバーズ・エッジ」(2/16)

 

 

  「岡崎京子を探す」という副題がついています。 アマゾンの紹介はこんな感じ。

 

一九九六年の交通事故以降、長い休筆生活を余儀なくされている漫画家・岡崎京子の最高傑作『リバーズ・エッジ』は、刊行から20年を経た今も、幅広い分野・世代のクリエイターと読者たちを、深く鋭く魅了してやみません。本書は10代から60代までの優れたクリエイターたちが、詩、エッセイ、イラスト、美術、評論と、様々なかたちでその魅力と謎に迫るファン必携の永久保存版です。

 

執筆者一覧
最果タヒ 山形浩生 玉城ティナ 環ROY 滝口悠生 千木良悠子 奈良美智 辻村深月 長島有里枝 仲俣暁生 浅野いにお フォスト・ファスロ 志磨遼平 杉本章吾 ブレイディみかこ 佐々木敦 椹木野衣 大島智子 池田エライザ 東佳苗 エリイ 山内マリコ ケラリーノ・サンドロヴィッチ 二階堂ふみ 宇川直宏 飯田高誉 ハン・トンヒョン 小林司 飴屋法水 小沢健二 西島大介 角田太郎 祖父江慎

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【書評】町田そのこ「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」-この世界を上手に泳ぐことができない愛しき魚たちの物語!

 第15回「女による女のためのR-18文学賞」で大賞受賞の「カメルーンの青い魚」を含む全5編の連作短編集。R-18は窪美澄を筆頭に吉川トリコ、宮木あや子、木爾チレンなど現在活躍中の女流作家が受賞しているのでずっと注目している。

 

 さて、町田そのこのデビュー作、どうだろう?と読み始めたのだが、いやいやいや、これは大したものだ。ちょっと驚いた。冒頭を飾るのが受賞作なのだが、この物語、主人公であるサキコの「大きなみたらし団子にかぶりついたら、差し歯がとれた。しかも、二本。」というおかしな独白から始まる。一緒にいた啓太という男に笑われ、写真を撮られ、そこから歯のなくなった「昔の事件」へと戻っていくのだが、その流れがスムーズでなかなか巧い。これはサキコとケンカ好きの放浪者りゅうちゃんとの恋物語だ。歯無しのサキコとりゅうちゃんの久々の対面、啓太という男の存在、さてどうなるかと思っていたら…う〜ん、まいった。これは本当に見事な着地!

 

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【BOOK NEWS】ムック「和布と手作り」第4号で妻の裂織バッグが紹介されました

 雑誌「Garden&Garden」「&home」などの出版社エフジー武蔵から出ているムック「和布と手作り」第4号に妻の裂織(さきおり)作品が掲載されました。「軽やかに親しむ和の手仕事」という特集で、表紙を合わせて記事は5ページ、作り方は2ページ使って紹介されています。

 

 え〜っと、裂織とはなんぞや、と思われる方も多いでしょうが、簡単にいうと着物などの古布を細長く手で裂いて、それをヨコ糸にして織る織物のことです。妻は主にバッグを制作しています。どんな作品があるのかは下のページから「ショップをみる」をクリックしてください。「和布と手作り」、大きな書店には置いてあるようです。興味がある方は手に取って見てくれたらうれしいです。

 


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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2018.2/2週)

 さてさて、出る本。2016年本屋大賞受賞作、宮下奈都「羊と鋼の森」(2/9)がいよいよ文庫化されます。ピアノ調律師をめざす青年を主人公にした物語。これはいいですよぉ。未読の人はぜひ!僕の書評も読んでみてください。そうだ、6月には山崎賢人主演で映画になるんだった。表紙、単行本もよかったけれど文庫もいいなぁ。

 

 

   この文庫ですが、佐藤多佳子さんが解説を書いています。佐藤さんにも素敵な音楽小説があるのですがご存知ですか?ちょっと脱線しますが、この2冊とてもおもしろいのでおすすめです。

 

 

◯映画のホームページはこちら


 

 さて、もう1冊。角田光代「学校の青空」(2/5)が河出文庫で新装新版で再登場します。以前の版より表紙が洗練されていていい感じ。アマゾンの紹介によると

 

いじめ、うわさ、夏休みのお泊まり旅行…お決まりの日常から逃れるため、それぞれの少女達が試みたささやかな反乱。傑作青春小説集。

 

これもちょっと気になります。

 

 

 最後は雑誌です。「文學界3月号」(2/7)の特集は「岡崎京子は不滅である」。おぉぉぉ!映画「リバーズ・エッジ」の公開が2月16日に迫っていて、関連書籍がこれからも出ますが、この「文學界」の特集も楽しみ!アマゾンによると特集の内容はこんな感じです。


  

大特集 岡崎京子は不滅である


吉本ばなな×二階堂ふみ
曽我部恵一×しまおまほ


桜沢エリカ 今日マチコ 行定勲 大根仁 宮沢章夫 藤野千夜
藤野可織 ブルボン小林 穂村弘 斎藤環 文月悠光


小沢健二と岡崎京子の「一九九六年以降」(宇野維正)

 

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