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【エッセイ】小泉今日子×こぐれひでこ「往復書簡」-これだからキョンキョンは キョンキョンなのだ!

 「毎日かあさん」も話題の小泉今日子とエッセイストでイラストレーターのこぐれひでこが「レタスクラブ」誌上で交わした往復メールを一冊の本にまとまとめたのがこの「小泉今日子×こぐれひでこ 往復書簡」だ。キョンキョン(とまだまだ言ってしまう)にはanan連載をまとめた「パンダのanan」って傑作エッセイがあるが雰囲気的にはあの感じ。おしゃれ感覚は忘れずに、しかし、言うべきところはビシっと言う。キョンキョンはもちろんちょっと大人のこぐれさんもそういう人だ。

 

 で、まぁ、テーマを決めたメールのやりとりなわけです。「パソコン」だとか「実家」だとか「ハイヒール」「縁起物グッズ」「老いる」などなど45のテーマでなんだかんだとこの年の離れた2人がメール交換をしている。例えば「女の子」の項、こぐひで(と中で言ってる)が「女の子の特長はいまだ健在な私。このまま女の子という素粒子を持ったまんま、人生の終焉を迎えたいと思ってる」と言えば、キョンキョンは「オンナ度ってさ、知らない間に贅肉みたいについてるものじゃない?恋したり、社会に出たりして揉まれると自己防衛のためについちゃう感じ。それって贅肉と同じくらい憎らしいよね。本当に許せない!でもオンナの子度は愛せるの」と、見事な返事。まぁ、これだからキョンキョンはキョンキョンなのだ。

 

 他にも問題発言、どっきり発言、ぶっとび発言が満載!もたいまさこも加わっての最後の鼎談も楽しい。というわけで、いつまでもオンナの子度いっぱいで生きていたい女性とそんな人が好きな男性におすすめの一冊、だ。

 

 

2011.2.6 Twitter文学賞、決まったようですね。国内1位は盛田隆二「二人静」27票。う~む。このバラけようはスゴいな。この小説は確か「本の雑誌」11月号で北上次郎がほめてたな。う~む、どうなんだろう。


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