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【絵本/感想】ヨシタケシンスケ「あるかしら書店」-こんなおもしろい本あるかしら!

 おもしろいなぁ、いやいやいやいや、本当におもしろいぞヨシタケシンスケ。町のはずれにある「あるかしら書店」、そこは「本にまつわる本」を集めた専門書店。老若男女いろんな人がこんな本「あるかしら?」とやって来ます。それに答えるのは丸顔ハゲ頭の店主。どんなおたずねにも「ああ!ありますよ!」と笑顔で答えてくれます。

 

 「ちょっとめずらしい本」を探してる女性には「作家の木の育て方」「世界のしかけ絵本」「2人で読む本」そして「月光本」を紹介しました。さて「2人で読む本」とは?上巻下巻に分かれていて、それぞれ上半分、下半分しか書かれていないので、2冊並べて同時にページをめくらないと読むことができない本なのです。恋人同士が寄り添って読む「恋する2人」というタイトルの本とか、両親と子供向けには上中下巻がセットになった「3びきのおでかけ」、これはパパママの間に子供が座って親子3人で楽しむ本。明るい満月の夜に月明かりの下でしか読めない「月光本」もおもしろいですよ。

 

  いずれにしてもヨシタケシンスケさんのあのヘナヘナタッチで紹介されるとどれも本当におもしろそう。他にもまぁいろいろあるのだけど僕のお気に入りの一冊は「ゆっくりめくる本」!これはもう、大変ですよぉ。この古い本は少しずつはがさないとすぐに破れてしまってページがめくれないのです。そのペースは、1年に1ページ!そして、そこに書いてあるのはなんと…。あ〜やめとこ、やめとこ。どんな本なのかはぜひ自分で読んでみてください。毎回言ってる気もするけれど、ヨシタケシンスケの発想はすごい。本当にすごいぞ。

 

○ヨシタケさんの他の本の書評などはこちら

 

 2017.9.5 残暑もなくて、すっかり秋の気分。明日からはまた雨か。読書は佐藤正午「夏の情婦」をのんびりと。

 

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