また、本の話をしてる

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2019.1/5-2/1週)

 出た本。夢枕獏文、松本大洋絵の「こんとん」出ました。いやぁ、これは楽しみ。ちょっと長いですがアマゾンの内容紹介を引用してみますね。

 

名前がないので、誰でもない。誰でもないから、何にでもなれる。それが、こんとん。六本の足を持ち、六枚の翼を持つけれど、目も耳も鼻も口もなく、いつも空を見あげて笑っている、こんとん。
そんな、こんとんのところに、ある日、南の海の帝と北の海の帝がやってきた。 帝たちは、こんとんに、二つの目、二つの耳、二つの鼻の穴、そして口、あわせて七つの穴を作ってやることにしたのだが──。

中国神話に登場する「渾沌」の伝説をもとに、夢枕獏が語るせつない物語。
その「ものいわぬもの」のイメージを松本大洋が愛しさをこめて描いた美しい絵本。

 

 こんな「渾沌」を松本さんがどんな絵にしたのか。気になる、気になる!

 

  絲山秋子の新作「夢も見ずに眠った。」も出ました。絲山さん、そんなに多作ではないけれど一作一作のクオリティが高い。地方都市に暮らす彼女らしいこだわりも好き。今回は「新たな夫婦像を描く」長編ということで、さらに期待!

 

 もう一冊出た本。原田ひ香「DRY」も出てました。原田さん、気になっているのだけどあまり読めていない作家。「母親ウエスタン」はとんでもなくおもしろかった。これは作家初のクライムノベルだって!いやいやいやいや気になるぞ!!インタビューもありました。

 

 

 出る本もありますよ。「樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ」(1/28)。あっ、今日発売か。文春新書の「一切なりゆき〜樹木希林のことば〜」が売れてるようで僕も買いましたが、ちょっと不満が。短いフレーズで言葉を切り取ってるのではなく、文章になっている。あまり工夫がないのです。というわけで、彼女が広告にも登場していた宝島社の本がどんな作りなのか。ちょっと期待しています。

 

DATA ◆夢枕 獏/松本大洋「こんとん」(偕成社)1728円(税込)

     絲山秋子「夢も見ずに眠った。」(河出書房新社)1890円(税込)

     原田ひ香「DRY」(光文社)1728円(税込)

    「樹木希林 120の遺言 」(宝島社)1296円(税込)

 

2019.1.28  世田谷文学館のヒグチユウコ展がとてもよかった。彼女、思ってた以上にすごい人だ。読書は原田マハ「常設展示室」が終わりそう 

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