表紙のシンプルさ。谷川さんの名前もひらがなになり、Noritakeさんの顔の絵だけがある。すべてのページがこの表紙と同様にシンプルで静謐で、しかも力強い。
最初の見開き。左ページに「へいわのボク」、右ページに「せんそうのボク」、さて、どんな絵を思い浮かべる??
「へいわのワタシ」と「せんそうのワタシ」は?
「へいわのチチ」「せんそうのチチ」
「へいわのハハ」「せんそうのハハ」
「へいわのかぞく」「せんそうのかぞく」
「へいわのどうぐ」「せんそうのどうぐ」はどうだろう?
「へいわのぎょうれつ」「せんそうのぎょうれつ」は思い浮かぶだろうか?
「へいわのき」「せんそうのき」
「へいわのうみ」「せんそうのうみ」
「へいわのまち」「せんそうのまち」は?
シンプルで力強い表現が続く。
「へいわのよる」「せんそうのよる」はすごいぞ。
「へいわのくも」「せんそうのくも」はさらに強い。
そして、最後の4つの見開き!!!!!!!!!
言うべきことは何もない。ただ、読め!!
それ以外、何もない。
そして最後は、絵にも文にも負けないだけの力強い拍手を!
◯勝手に帯コピー(僕が考えたこの本の帯のコピーです)
れいわもへいわでありますように。
DATA◇「へいわとせんそう」(ブロンズ新社)1296円(税込)
2019.4.30 改元、へんに盛り上がってるマスコミが気持ち悪い。読書は辻村深月「傲慢と善良」、これもなかなか。