この記事、もう少し早くアップしたかったのですが、すっかり遅くなってしまったなぁ。
4月11日に漫画家のモンキー・パンチさんが亡くなりました。81歳でした。僕はずっと双葉社のコミック関連の仕事をしていて、双葉社コミック文庫は立ち上げのコピーから関わり、その後、ずっと帯のコピーを書いていました。「ルパン三世」「クレヨンしんちゃん」「じゃりン子チエ」「鎌倉ものがたり」「レモンハート」などなど、いったい何冊の帯コピーを書いたことか。
実は僕、この仕事をするまではそれほどコミックを読んでいません。読まないと書けない仕事なので、始まってからはけっこうな量を熟読しました。その中でも印象的なのがモンキー・パンチさんの「ルパン三世」でした。もちろん名前は知っていたのですが、これもまた未読で、勝手に軽薄なイメージを持っていました(すみません、すみません!)。で、読んでみたら、
いやぁ、これはとにかく構成が見事で驚きました。本当によく出来ていて、登場人物のキャラも立っている。絵もスタイリッシュでカッコよかったです。世評はすでに高く、何言ってんだ!、って感じですけどね。とにもかくにも、読むのも楽しく、コピーを考えるのもとても楽しい仕事だったことを覚えています。幸運にも文庫本を手元に残してあったので、いくつか写真で紹介しますね。
こちらがオリジナルのシリーズ。四文字言葉をもじったコピーを考えました。
新ルパン三世シリーズも同じスタイルで。
モンキー・パンチさんの原作で絵は山上正月さんが描いたルパン三世Yというシリーズではコミックのセリフを活かしたコピーを。
この他にも映画をコミック化したもの、コンビニで売ってた分厚いシリーズの表紙コピーなども書きました。何年間やったのかなぁ。ううむ。文庫化のコピーですからご本人にお会いすることもなく、双葉社の仕事もいつの間にか終わってしまったのですが、これらの仕事は僕のコピーライター人生の中でも忘れがたい仕事でした。というわけで、モンキー・パンチさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。おもしろい物語を、そして、おもしろい仕事をありがとうございました。
モンキー・パンチさんのご冥福を心からお祈りいたします。
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