今年の吉川英治文学賞は「受賞作なし」という残念な結果だったのですが、2016年から新設された吉川英治文庫賞に小野不由美さんの「十二国記」シリーズが選ばれました。ずっと読んでいる物語だし、18年ぶりの新作もとてもおもしろかったのでこの受賞はとてもうれしいです。パチパチパチ!
吉川英治文庫賞の対象は「複数年にわたって5巻以上の複数巻の文庫が刊行されている大衆シリーズ文学作品とその著者」で「12月1日から翌年11月30日までに文庫最新巻が刊行された作品」となっています。ううむ、この賞についてあまり分かっていなかったのですが、こういうシリーズ物って素晴らしくても賞の対象にはなりにくいので、この賞の存在はとても大きいですね。過去には畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ、今野敏さんの「隠蔽捜査」シリーズ、有栖川有栖さんの「火村英生」シリーズ、西村京太郎さんの「十津川警部」シリーズも受賞しています。今後はちゃんと紹介していきたい賞です。
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同時に発表された吉川英治新人賞には今村翔吾さんの「八本目の槍」、呉勝浩さんの「スワン」が選ばれています。この2人にも注目!!
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