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【文学賞】第55回吉川英治賞3賞が決まりました!文学賞は村山由佳「風よあらしよ」、新人賞は加藤シゲアキと武田綾乃!

 

 ちょっと遅くなりましたが吉川英治賞3賞、発表になってました。文学賞は村山由佳さんの「風よあらしよ」、強いっ!パチパチパチ!「風よあらしよ」は「本の雑誌が選ぶ2020年度ベスト10」でもベスト1に輝いています。発行人である浜本茂さんのコメントが印象に残っています。

伊藤野枝の評伝はこれまでに何冊も書かれてるけど、これは村山由佳に憑依してる。まさにイタコですよ!

  ううむ。そう!これは明治・大正の夫人解放運動家、28歳で亡くなったアナーキストの伊藤野枝の評伝なんですね。伊藤野枝の評伝といえば瀬戸内寂聴の「美は乱調にあり」「諧調は偽りなり」が有名ですが、この小説も読み応えありそう。村山さんの本は猫本しか読んでないイケナイ私ですが、これは読みたいぞ。

 

 

 新人賞には加藤シゲアキさんの「オルタネート」と武田綾乃さん「愛されなくても別に」が選ばれました。こちらもパチパチパチ!加藤さんの作品は直木賞候補に選ばれて本屋大賞にもノミネート。直木賞の講評でも高い評価を受けていました。タイトルって高校生限定のマッチングアプリの名前なんですね。ううむ、これ、僕、好きなような気がする。武田さんの、タイトルいいな。講談社のページから内容を。

遊ぶ時間? そんなのない。遊ぶ金? そんなの、もっとない。学費のため、家に月8万を入れるため、日夜バイトに明け暮れる大学生・宮田陽彩。浪費家の母を抱え、友達もおらず、ただひたすら精神をすり減らす――そんな宮田の日常は、傍若無人な同級生・江永雅と出会ったことで一変する!

 ううむ、これもおもしろそう。若い才能がどんどん出てくると読む本が多くなり、積ん読が多くなり、いやいやいや、読みたい!

 


  文庫賞は今村翔吾さんの「羽州ぼろ鳶組」シリーズに。「じんかん」の人ですね。番外編も入れて全部で11冊出ているようです。最新刊の紹介文の一部を引用してみます。

シリーズ累計60万部突破!
今村翔吾の原点はここにあり。
侍火消の活躍を描く「羽州ぼろ鳶組」最新刊!

◯受賞記者会見、ありました。村山さん、かっこいい!!
 


 

 

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