「ここではないどこかへ行きたい」あなたへ贈る、一編約15ページのショートトリップ。恋と不可思議な日常に満ちた、珠玉の短篇集。
うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。
掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。
きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。
精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。
きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。
恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18篇の物語。
そうだ、これは短篇集だった。川上さんは昔から短編も上手いからなぁ。タイトルもいいぞ。よし、読もう!今週はこれ1冊だけ。またまたまた!
◯川上弘美、その他の本の書評はこちら!
2022.8.29 8月もそろそろ終わり。このまま涼しくなって!新学期始まってコロナどうなるのだろう?読書は窪美澄「夜に星を放つ」が終わりそう。
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