さて、出る本。恩田陸「歩道橋シネマ」(11/20)出ます。「ぞっとするほど美しく、息を呑むほど恐ろしい。恩田陸の“最新型”がここにある」とアマゾンの紹介にありますが、どうなんでしょう?もう少しアマゾンから引用。
とある立てこもり事件の証言をたどるうちに、驚愕の真相が明らかになって……(「ありふれた事件」)。幼なじみのバレエダンサーとの再会を通じて〈才能〉の美しさと残酷さを流麗な筆致で描く「春の祭典」、ある都市伝説を元に、世界の〝裂け目〞を描出させた表題作ほか、小説の粋を全て詰め込んだ珠玉の一冊。
ということで短編集のようですね。恩田陸はいろいろなスタイルの物語が書けるので新作はいつも気になります。
次は文庫化、窪美澄「やめるときも、すこやかなるときも」(11/20)、集英社文庫から出ます。これは既読だけれど、なかなかおもしろいです。どちらも問題がある男女の恋のプロセスを本当に細やかに描いていて、反感と共に共感がある。個人的にはとても好きな物語。
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で、な〜んとこの小説、1月から深夜帯ですが同ドラマになります。主演はKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔と奈緒。これはもう見ないとなぁ、見ないわけにはいかないよなぁ。
出た本、文庫化ですが1冊。川上弘美「このあたりの人たち」、文春文庫から出ました。これ、未読だなぁ。これは読んだ方がいいような気がするぞ。ううううむ。
そこには、大統領もいて、小学校も地下シェルターもNHKもある。町の誰も行くことのない「スナック愛」、六人家族ばかりが住む団地の呪い、どうしても銅像になりたかった小学生。川上弘美が丹精込めて創りあげた、不穏で、温かな場所。どこにでもあるようで、どこにもない“このあたり”へようこそ。