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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!ローラン・ビネ「HHhH プラハ、1942年」金原ひとみ「パリの砂漠、東京の蜃気楼」村山由佳「風よあらしよ」文庫化3冊!(2023.4/5週)

 
 出た文庫を2つ。金原ひとみの初めてのエッセイ「パリの砂漠、東京の蜃気楼」、文庫化されました。これタイトルもいいよなぁ。単行本と同じ表紙も好きです。6年間暮らしたパリを離れ、日本へ帰国したその前後のことが書かれているのですが、1編1編がまるで小説のよう。読み応えがあります。
 

 

 

 

 村山由佳の吉川英治文学賞受賞作「風よあらしよ」も文庫になりました。アナキスト伊藤野枝と大杉栄などその周囲の人々を描いた物語。これは読みたいんだよなぁ。あmゾンの紹介文を!

 

【第55回吉川英治文学賞受賞】
【本の雑誌が選ぶ2020年度ベスト10第1位】

どんな恋愛小説もかなわない不滅の同志愛の物語。いま、蘇る伊藤野枝と大杉栄。震えがとまらない。
姜尚中さん(東京大学名誉教授)

ページが熱を帯びている。火照った肌の匂いがする。二十八年の生涯を疾走した伊藤野枝の、圧倒的な存在感。百年前の女たちの息遣いを、耳元に感じた。
小島慶子さん(エッセイスト)

時を超えて、伊藤野枝たちの情熱が昨日今日のことのように胸に迫り、これはむしろ未来の女たちに必要な物語だと思った。
島本理生さん(作家)

明治・大正を駆け抜けた、アナキストで婦人解放運動家の伊藤野枝。生涯で三人の男と〈結婚〉、七人の子を産み、関東大震災後に憲兵隊の甘粕正彦らの手により虐殺される――。その短くも熱情にあふれた人生が、野枝自身、そして二番目の夫でダダイストの辻潤、三番目の夫でかけがえのない同志・大杉栄、野枝を『青鞜』に招き入れた平塚らいてう、四角関係の果てに大杉を刺した神近市子らの眼差しを通して、鮮やかによみがえる。著者渾身の大作。

 

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