すっごく遅くなっちゃいましたが「本の雑誌」が選んだ2023年の年間ベスト10発表です。北上次郎さんが亡くなって初のベスト10選出になります。最初に書いてありましたが上半期ベスト1の津村記久子「水車小屋のネネ」は谷崎賞も獲っちゃったので「別格」だそうです。別格!
で、第1位は塩田武士「存在のすべてを」。これ、評判がいいのは知ってましたがここでも「別格級の傑作」と言われてます。横山秀夫「64」と宮部みゆき「火車」を足したような、とも。そうか、すごい!パチパチパチ!!あ〜読まないとなぁ。塩田武士は好きなのになぁ。では、2位以下もドドッと!
2 金原ひとみ「腹を空かせた勇者ども」
既読は2位の金原ひとみ「腹を空かせた勇者ども」だけ。まぁ、例年既読は少ないです。金原さんのは僕の年間ベストでも2位。陽キャの中学生を主人公にした母娘の物語。すっごくいいです。おすすめ!!
時代小説は3位の竹内涼「厳島」だけでした。これは戦国三大奇襲の一つとも呼ばれている「厳島の戦い」の話。4位、木内昇「かたばみ」は「今年のベストオブ家族小説」とか。小説はあと9位に藤野千夜「じい散歩 妻の反乱」が入っていますがこちらも夫婦合わせてもうすぐ180歳の家族小説。
ノンフィクションは5位の島﨑今日子「ジュリーがいた」、6位デニス・ダンカン「索引 〜の歴史」、7位のキース・トムスン「海賊たちは黄金を目指す」という3冊。「ジュリーがいた」には「沢田研二、56年の光芒」という副題が。「索引」は面白索引エピソード満載だそうで、これはすごく気になる。「海賊たち」は1600年代の海賊の日記から彼らの行動を克明に描き出した話。
8位の池内紀「山の本棚」は「山と渓谷」に連載されていた書評エッセイ、10位の群ようこ「こんな感じで書いてます」は群さんですから「本の雑誌読者は必読!」とか。
詳細はぜひぜひ「本の雑誌」の1月号を。他にも、SF、ミステリー、時代小説、現代文学、ノンフィクション、エンターテインメントなど各分野のベスト10や作家・評論家などの「私のベスト3」があります。
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