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【書評】村上春樹・川上未映子「みみずくは黄昏に飛びたつ」-訊いても訊いても、なんだか深い!

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  正式なタイトルは「みみずくは黄昏に飛びたつ:川上未映子 訊く/村上春樹 語る」。川上さんによる村上さんへのインタビュー集だ。第1章は2015年7月に行われ、同年10月発売の雑誌「MONKEY Vol.7」に掲載されたもので、内容的にはエッセイ集「職業としての小説家」が話題の中心になっている。2章以降は「騎士団長殺し」の刊行後に行われたもので、最終的に全4章になり、単行本は2017年の4月に、文庫本は2019年の11月に発売された。

 

  で、これはもうおもしろ過ぎる。珍しくメモを取った。それにしても、川上未映子!少女時代からの熱心な読者らしいが、インタビュー前の準備も行き届いているし、村上さんへの問い、答えに対する返しでもクレバーさが目立つ。特に4章は村上邸で行われたこともあり、両者がリラックスしていて、おもしろ話満載だ。川上さん、「やっぱり俺うまいわ、やばいわ」とかない?、「皮剥ぎのシーン、これ世界一だろ」みたいな、とかとかとか、とんでもないツッコミを入れてて笑った。

 

 まぁ、もちろん、小説作りに関するディープな話が色々あるのだが、それはもうここでは書かない。ファンの方もそうでない方も、ミーハーの方も文学好きの方もぜひぜひ読んでください。「みみずくは黄昏に飛びたつ」と「職業としての小説家」、この2冊が村上春樹とその文学を知るには欠かせない本であることは間違いない。あ、一つだけ内容を紹介。

 

川上「(前略)例えば「村上春樹賞」とかって、どうですか。」

村上「まったく興味ないな、そういうことには。」

川上「作ってもいいのでしょうか、あとの人。」

村上「イヤだ。」

 

ここかよ!

DATA◆村上春樹・川上未映子「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮文庫)825円(税込)

 

◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピーです)

川上未映子、よく訊く。

村上春樹、よくよく語る。

 

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2020.6.19  昨日、訳あって県境を越えてしまう。読書はブレイディみかこ「ワイルドサイドをほっつき歩け」

 

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