今週、関東は雨マークが多いですが少しは涼しいのかなぁ、だといいけど。さて、出る本、ブレイディみかこ「リスペクト」(8/7)出ます。ブレイディさんといえば「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」などエッセイが大人気ですが、これは小説。小説ではあるけど、アマゾンの紹介文を読んでみるとエッセイのエキスがそのまま物語になってるような、そんな感じが強くします。
「やれるか、やるべきか、じゃない。やるしかないときがある。」
エンパシーからリスペクトへ。他者への、そして自らへの。
東京オリンピックから2年後の「日本」に炸裂する、
ブレイディみかこ本領発揮の傑作小説、誕生。
【小説のモデルになった事件とは?】
ロンドンオリンピックの2年後、オリンピックパーク用地だったロンドン東部のホームレス・シェルターを追い出されたシングルマザーたち(FOCUS E15マザーズ)が、公営住宅占拠運動を起こした。彼女たちの運動はオリンピックに端を発する下町のジェントリフィケーション*への抵抗であり、反緊縮運動の象徴でもあった。さらに同運動は2014年のカーペンターズ公営住宅地の空き家占拠・解放活動へと繋がっていく。
*ジェントリフィケーション(gentrification)――都市において、低所得の人々が住んでいた地域が再開発され、お洒落で小ぎれいな町に生まれ変わること。「都市の高級化」とも呼ばれ、住宅価格や家賃の高騰を招き、もとから住んでいた貧しい人々の追い出しに繫がる。
バービー氏、栗原康氏、絶賛!
「音楽が湧き出る文章にノッていたら、
知らぬ間に迫られていた。
お前の正義はどこにある?」 ――バービー(お笑い芸人・フォーリンラブ)
「占拠!占拠!占拠!
いまここに支配のない共同の生をつくりだせ。
E15ロージズはわたしだ。」 ――栗原康(政治学者)
ふむ。これもまたおもしろそうですね。ジェントリフィケーションは日本でも起こりつつあります。読みたいぞ。
◯ブレイディみかこ、他の本の書評はこちら!
文庫化です。佐藤多佳子「いつの空にも星が出ていた」(8/10)、講談社文庫から出ます。これはベイスターズファン必読のファン小説。まずはアマゾンの紹介文を。
うれしい日も、つらい日も、この声援と生きていく――。
本屋大賞受賞作家、40年の想いの結晶。
大洋ホエールズからDeNAベイスターズへ。
時を超えてつながる横浜ファンの熱い人生が胸を打つ感動作。
さえない高校教師。未来を探して揺らぐ十代のカップル。奇妙な同居生活を送る正反対の性格の青年たち。コックの父と少年野球に燃える息子。彼らをつなぐのは、ベイスターズを愛する熱烈な思いだった! 本屋大賞受賞作家が、横浜ファンたちの様々な人生を描き、何かに夢中になる全ての人に贈る感動の小説集。
佐藤さんのスポーツをテーマにした小説やノンフィクション、大好きです。「一瞬の風になれ」「夏から夏へ」いいなぁ。彼女、40年来のベイファンらしいです。ベイスターズファンだけではなくすべての野球ファンへ。
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