岡っ引き見習いの北一と、謎多き相棒・喜多次の「きたきた」コンビによる物語で、著者が「作家生活三十五年、集大成のシリーズ」と位置付ける時代ミステリー第三弾! 万作・おたま夫婦が継いだ千吉親分の文庫屋が、放火により火事になった―。▼下手人は、台所女中のお染だというが、親分の家でお染に世話になった北一は信じられず、その疑いを晴らすべく奔走する。▼さらに、焼け出された人たちが過ごす仮住まいでも事件が起きていた……。▼そんななか迎えた新しい年。北一は、ある事をきっかけに、三十年近く前に起きた、貸本屋・村田屋治兵衛の妻殺害事件の真相を明らかにしようと決意する。もちろん、湯屋の釜焚きをしている相棒・喜多次の協力は欠かせない。二人は、この難事件を解決することができるのか。▼「ぼんくら」シリーズ(講談社文庫)の人気キャラクター「おでこ」も、二人を助けてくれる存在として登場。
◯「きたきた捕物帳」一と二の僕の書評もぜひ!どちらも文庫になってます。
ヒグチユウコの絵本「ギュスターヴくんとまぼろしのどうぶつ」も出ました。ヒグチさんの人気キャラ、ギュスターヴくん。いろいろ登場していてグッズなども出てますが、絵本としては2016年の「ギュスターヴくん」以来。これはちょっと楽しみ。アマゾンの紹介文を。
頭は猫、手はヘビ、足はタコという謎の生き物、ギュスターヴくん。
10ぴきのギュスターヴくんたちは、まぼろしのどうぶつを捕獲するため、森へ探検に出かけます。
いったい、どんなどうぶつに会えるのでしょうか?
いたずら好きのギュスターヴくんとまぼろしのどうぶつとのふれあいを描いた絵本。
40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの中の小さな事務所……どう考えても怪しい。
手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の女性・鏡原奈緒子。場違いなほどの美女だが、彼女は「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言する。そして生真面目にマイクを握った――そう、彼女は婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。
その見事な進行で、参加者は完全にマエストロ・鏡原の掌の上。彼女は何者なのか、なぜこんな会社で働いているのか、〈マエストロ〉ってなに……謎は深まるばかりだが、猪名川は同社のイベントを手伝うことに。65歳以上のシニア向け婚活パーティーから、琵琶湖に向かう婚活バスツアー(クルーズ船「ミシガン」に乗車)まで。これまで結婚に興味のなかった猪名川も、次第に「真面目に婚活するのも悪くないかもしれない」と思い始める。
ものは試しと他社が運営する婚活パーティーを訪れてみると、そこには参加者として席に座る鏡原の姿があった――