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【ノンフィクション/書評】永江朗「狭くて小さいたのしい家」-ライター永江朗が書いた「たのしい家」の作り方

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 楽しい本を読んだ。著者は永江朗、「不良のための読書術」「インタビュー術!」などの本も出してる気鋭のライターだ。そんな彼が長年住み慣れた世田谷の奥沢に自分の家を建てた。そのいきさつを書いたのがこの本。アトリエ・ワンというこれまた注目の建築家オフィスに頼んで出来たガエ・ハウスは、屋根が大きなきのこみたいな家だ。あ、ガエというのは、永江のガエ、である。

 

 こういう家づくりの記録というのは素人みたいな人もいろいろ書いていて僕も何冊か読んだが、とにかくくどい。いいたいことがいっぱいあり過ぎるのかもしれないが、読んでるうちにいやになってくる。その点、永江さんはさすがだ。まず冒頭に彼がアトリエ・ワンに提出した「こんな家にしたい!」という企画書をそのまま載せている。これで読む方もどんな家をめざしているかがハッキリとわかるし、くどくど説明する手間も省ける。

 

 というわけで、彼がめざしたのは「土地は小さい、予算も少ない、でもがまんしない、妥協しないオンリーワンの家」。建築家とのやりとり、そのプロセス、予算交渉などなど、リアルで愉快な家作り記。これから家を建てる人はもちろんのこと、建てる予定などま~ったくない人もぜひ読んでみて欲しい。なんだかその気になっちゃうかもしれませんよ。

 

               ◯ ◯

 

2010.7.30 昨日、今日と雨が降って一息つけた。でも、まだ7月の終わり。8月は猛暑じゃなくて普通の夏をお願いします。よろしく!!!

 

 

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