酒井駒子の絵は、本の表紙でよく見ていてすごく心を惹かれていた。でもこうして作品を見るのは初めて。穂村弘作による、絵本である。それにしてもこの「まばたき」の素晴らしいこと!時の流れの一瞬を切り取ったような繊細な酒井の絵にぴったりの内容だ。
「まばたき」ひとつの間に起こること。蝶が飛び立ち、鳩時計が12時を告げ、猫がおもちゃに飛びつき、紅茶に角砂糖が落ちる。そして、みつあみの一人の少女が…。歌人穂村弘のこのアイデア!酒井駒子の絵を活かすことだけを考えたのだろう。すごい!
この繊細さとこの美しさはいくら言葉を尽くしても伝えることはできない。見よ!1年の終わりにこの奇跡を。
2014.12.29 とりあえずあれやこれやは中断。年賀状書いて、大掃除して。ニューイヤーへの準備を。読書は宮部みゆき「荒神」。
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