また、本の話をしてる

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【絵本】塚本やすし「やきざかなののろい」-この「やきざかな」のことが当分忘れられそうにない!

 今年のリブロ絵本大賞に選ばれたこの絵本。表紙を見れば分かる通りこの骨太?の絵が大きな魅力になっている。塚本さんの他の本もちらっと見てみたけれど、すべてがこういう絵、というわけでもなさそう。いくつかのスタイルがあるみたいです。

 

 それにしてもこの話、すごいよなぁ。主人公は「やきざかなが きらいです。ほねが あって たべにくいし、にがいからです」「ゆうしょくが やきざかなだと、とても ざんねんです」という男の子。ハイハイこれは何だか分かるなぁ。今の子なんて特にそうでしょう。で、食べたふりをして食べ散らかしてると当然お母さんに叱られます。

 

 この後の展開がすごい。頭部分だけが残り体は骨だけの「やきざかな」が、お風呂や寝室にやってきてとんでもないことに。ここまで書いてきて、何だかおかしくなってきた。なんで「やきざかな」なんだ?変なコト考えるよなぁ塚本やすし。で、まぁ、後半はぜひ読んでもらいたいのだけれど…ひぃぃぃぃ、おかしい。これで子供たちはやきざかなが好きになるのかな?まぁ、そんなことはどうでもいい。最後のオチもすっきり決まっていい感じ。この「やきざかな」くん、当分忘れられそうもないな。

 

◯リブロ絵本大賞の発表ページはこちら

 

 

2015.10.26 さて10月も最終週。寒くなってきた。今週はいろいろと忙しい。読書は村上春樹「職業としての小説家」、もうちょい。

 

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