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【文学賞】第170回芥川賞・直木賞(令和5年下半期)決定!芥川賞は九段理江さん、直木賞は河﨑秋子さんと万城目学さんでした

 2023年下半期の芥川賞・直木賞、決定しました。芥川賞は九段理江さん「東京同情塔」、直木賞は河﨑秋子さん「ともぐい」万城目学さん「八月の御所グラウンド」でした。パチパチパチ!!

 九段理江さんの「東京同情塔」は昨日紹介したばかり。なんというタイミングか、今日発売なんですよ。もう一度、アマゾンの紹介文を!

 

170回芥川賞候補作! 日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版・バベルの塔

ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

 

 はいもう、候補作じゃなくて受賞作ですね。実際には建てられなかった「ザハの国立競技場」がある世界。うううむ、気になる!

 

 直木賞、万城目学さん、6度目のノミネート!受賞してよかったぁ〜。「八月の御所グラウンド」は京都を舞台にした青春小説。評判よかったので、取れたらいいなぁ、とは思ってたけど受賞は時の運。よかった!アマゾンの紹介文を。

死んだはずの名投手とのプレーボール
戦争に断ち切られた青春
京都が生んだ、やさしい奇跡

女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。

京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは--

今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない
青春の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る感動作2篇

 

 帯で永江朗さんが「まさか万城目学の小説で泣くことになるとは!」って書いてます。もう一人、河﨑秋子さん「ともぐい」もかなり話題になった熊文学。これはすごそうなんだよなぁ。こちらもアマゾンから。

 

第170回直木賞候補作! 己は人間のなりをした何ものか―人と獣の理屈なき命の応酬の果てには
明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点!!


 ねぇ!というわけで芥川賞と直木賞決定!で、確か翌日に本屋大賞のノミネートが、と思っていたら今年は2月1日発表みたいです。こちらも楽しみ!! 

 

【他の芥川賞候補】

◯安堂ホセ「迷彩色の男」(文藝秋季号)発売中

◯川野芽生「Blue」(すぱる八月号)2024年1月17日発売

◯小砂川チト「猿の戴冠式」(群像十二月号)2024年1月19日発売

 

◯三木三奈「アイスネルワイゼン」(文學界十月号)2024年1月12日発売

 

【他の直木賞候補】

◯加藤シゲアキ「なれのはて」

 

 

 

◯村木嵐「まいまいつぶろ」

 

 

◯これまでの芥川賞・直木賞関連の記事はこちらから!

 

 

 

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