このドゥマゴ文学賞は毎年1人の選考委員が選ばれ、その1人の人が決定するというユニークな文学賞。28回目の今回の選考委員は小説、エッセイなど幅広く活躍中の大竹昭子さん。受賞作は歌人の九螺ささら(くらささら)さんの「神様の住所」です。パチパチパチ!
九螺さん、知らない。発表ページのプロフィールを見ると、朝日歌壇などの投稿から短歌を始め、この受賞作が初の著書らしい。それにしても「神様の住所」ってなんだかいいタイトルだなぁ。で、アマゾンの紹介を読むとさらに興味が増してくる。引用してみますね。
短歌が入口で、宇宙が出口。
俵万智、穂村弘、東直子と続く革新短歌の宇宙を、
哲学的な輝きで新たに飲み込む。
〈体積がこの世と等しいものが神〉夢の中の本のあとがき (哲学)
徹子の部屋の窓から見えてたえいえんみたいな二個目の太陽 (黒柳徹子)
何度寝て何を入れてもわたしとはたわしにならない固有のわたし (質量保存の法則)
たましい、無限、黒柳徹子、味の素、なぞなぞ――
84の多彩なテーマごとに、「短歌」→「自己解説(風文章)」→「短歌」の三段階で構成。
短歌と散文、感情と理性が響き合って、世界の新しい風景があふれだす。
歌集でもなく、エッセイ集でもない。
言葉がきらめく超新星、鮮やかすぎるデビュー作!
ふむふむ、なんだかよく分かんないけどおもしろそう。本屋でちょっとのぞいてみようかな。発表ページは下から。大竹さんの選評も載っています。
受賞作品 | Bunkamuraドゥマゴ文学賞 | Bunkamura
◯九螺さん、8月に初めての歌集が出ました。こちらも気になる。